健康を届ける意識広める

ヤクルト本社 山下 あかね さん 24

  • 「ヤクルトを届けるだけでなく、お客様の健康に貢献したい」と話す山下さん(東京都港区で)=高橋美帆撮影
    「ヤクルトを届けるだけでなく、お客様の健康に貢献したい」と話す山下さん(東京都港区で)=高橋美帆撮影

現場感覚を学ぶ

 2016年に入社。会社が製造する乳酸菌飲料などを消費者に届ける「ヤクルトレディ」の勉強会用に、テキストを作っている。ヤクルトレディは全国に3万5000人おり、地域ごとに月1回、勉強会が開かれる。

 テキストは毎回、夏バテ防止、高齢者の体調管理などを題材に、配達先とのコミュニケーションの取り方について考えてもらう構成になっている。「商品を配達するだけでなく、お客様の健康に貢献する意識が広がれば」との考えからだ。

 だが、テキストの題材に「60歳代の祖父母と両親、孫2人の家族」を登場させようとしたら、「今の時代、そんな大家族は一般的でない」と、先輩社員から注意されてしまった。

 「自分が作りたいテキストの内容が先にあり、現場への配慮が足りませんでした」と反省する。「受け取る側がどう思うかを意識するようにしなければ」と、その後は、勉強会の場を見学するなどして、より現場の感覚を反映できるようにしている。

いずれは海外へ

 奈良県出身。英語が得意で、神戸市外国語大学に進学した。所属したラクロス部の練習が予想以上につらく悩んだが、「辞めても何も残らない」と思い直し、早朝の走り込みで体力づくりに励んだり、先輩に上達法を教えてもらったりする努力をした。「困難があると燃えるタイプ」と自己分析する。

 就職活動では海外勤務ができる会社を意識。40社を超える会社説明会に参加し、「社員の雰囲気などを、足を運んで確かめるようにしました」。選考では、ラクロス部で培ったねばり強さやチームワークをアピールした。

 ヤクルトは現在、38の国・地域で販売されている。海外でもヤクルトレディが活躍していることを就活中に知って、同社を志望した。「将来は、日本と価値観が全く異なる土地でも、お客様の健康に貢献したいという同じ思いで、ヤクルトを届ける組織作りに携わりたい。勢いのある場所だとやりがいもありそう」と新興国に赴任することを希望している。(山田睦子)

 

■内定までの軌跡

2014年10月 大学内の業界説明会に参加
  15年 2月 物流業界を中心に、約40社の説明会に参加
      3月 物流や銀行、メーカーなど、目にとまった40社にエントリーシート(応募書類)を提出
      5月 物流業界からメーカーに興味が移る
      8月 約30社の面接を受ける。周囲が就活を終え、自分の内定が出ず焦る中、2社から内定を得て、ヤクルト本社への入社を決める

 

■ヤクルト本社

 1955年設立。本社は東京都港区。売上高1775億円(2018年3月期)。従業員数2848人(18年3月)。個性を発揮し他者と協調できる人を求める。今春の新卒採用者数は70人(高卒、高専卒を除く)。