君たちは自然体で柔軟

  • イラスト・池田亮
    イラスト・池田亮

 「今の学生と、ご自身が学生だった時との違いは何だと思いますか」。そんな質問を受けるたび、自分も年をとったものだと感じます。

 我々がしたり顔で語る前に、今の学生は自分自身について、どう思っているのか。数年前、大学生協主催の就職活動の準備セミナーで、参加した学生たちに聞いたことがあります。

 出てきたのは「草食系」「打たれ弱い」「コミュニケーションが苦手」など、ネガティブな言葉のオンパレードでした。

 しかし、少なくとも彼らからは、そんなネガティブなイメージは感じられません。それは、大人たちが評したことをどこかで見聞きし、そのまま言っているだけで、彼らの実感とは異なっているのだと気付きました。

 実際、学生たちは、マイナスの要素が強いイメージでくくられることに対しては「ものすごく嫌」と口をそろえていました。

 謙遜の美学が根強い日本では難しいかもしれませんが、いつの日か若者が自身の世代を語る際に、ポジティブな言葉が先に出るためには、それを評する大人の先輩の役割が重要かと思った次第です。私は今も昔も、学生は根本的には変わっていないと思います。強いて挙げるならば「自然体で柔軟」。そう思って応援しております。(白石昌則・東洋大生協白山店長)