変化球の質問も焦らずに

  • イラスト・武居智子
    イラスト・武居智子

 「タイムマシンがあればどの時代のどこへ行きますか」「あなたは動物にたとえると何ですか」「今までついたウソで後悔しているのは?」――いずれも今年、企業の面接で出た質問です。即答しづらい「変化球」ばかりです。戸惑う学生も多いでしょう。しかし、焦ってはいけません。冷静に考えましょう。

 この手の質問は、答えが正しいかどうかではなく、問いに立ち向かう姿勢を見ているのです。論理性や発想のユニークさ、ビジネスセンスに加え、臨機応変に対応できるか、問題から逃げないタフさがあるかなどを試すのが狙いです。

 このとき、オススメしたいのが「土俵力」です。自分の土俵に引き込むのです。大学での専攻や趣味、サークル活動など、自分の得意分野に絡めて答えると、説得力があります。私もテレビやラジオの番組で、やや専門外のことについてコメントを求められることがありますが、専門である労働社会学に何とか引きつけて答えるようにしています。

 しどろもどろになることもあるでしょう。でも、安心してください。最後まで質問に食らいつく姿勢は評価されます。「もうダメだ」と思った面接がパスするのはそのためです。むちゃな質問は怖くありません。焦らず、落ち着いて考えましょう。

プロフィル
常見陽平  (つねみ・ようへい
 千葉商科大専任講師、人材コンサルタント、著述家。リクルートから玩具メーカーに転じ、新卒採用を担当。独立後はコンサルタント活動の一方、キャリア関連の著書を多数執筆。企業の本音などをまじえながら、就活生に総合的なアドバイスを送る。