敬語は使える範囲で

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 普段はどちらかというと、おしゃべりなM子さん。ところが、面接の練習をしてみると、口が重くなり、しどろもどろ。「敬語を使いこなす自信がなくて。言い回しが変になっていないか、気になり、とても自分の言葉で話せそうもない」と訴えました。

 聞くと、「両親と妹の4人家族で、家で敬語は使わない。バスケットボールのサークルに入っているが、上下関係が緩く、先輩ともニックネームで呼び合っている。コンビニでのアルバイトは『いらっしゃいませ』など、決まった言葉で済んでしまう」と打ち明けてくれました。

 敬語は一朝一夕には身につきません。企業の面接が進み、対策にあてる時間もあまりないので、自信が持てない敬語を使うのは避けましょう。例えば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる」ですが、「言われる」で済ませてもかまわないと思います。自分が話しやすい表現を確認しておきましょう。

 謙譲語も同様です。無理して使わず、語尾に「です」「ます」を付けた丁寧語で済ませてもいいと思います。「申し上げます」とするところを「言います」としても、さほど不自然でなく、致命的な問題にはなりにくいでしょう。あとは元気よく声を出し、話す内容で勝負です。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。