情熱なくして両立なし

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 「私は結婚しても子どもが生まれても、働き続けたい。ただ、総合職で営業の外回りをこなし、へとへとになって帰宅後、家事や育児がこなせるとは思えません」

 4年生の女子から相談を受けました。総合職と一般職の両方の内定を得たが「事務所内でゆったり働く一般職がいいと思う」と言います。友人からも「総合職は大変。一般職の方が長く働けるらしい」と聞き、迷っているようです。

 4年生の就職活動は後半戦になりました。これまで内定を取るためだけに一生懸命だった人も、内定先での働き方について真剣に悩む時期なのでしょう。会社の基幹的な業務にかかわる総合職と異なり、一般職は、事務のような定型的な業務を行うことが多く、賃金や昇進で総合職と待遇が異なることがほとんどです。

 それに一般職なら家事育児との両立が楽かというと、そんなに甘くはありません。どんな仕事にも責任は伴うし、肉体的、精神的に疲れます。ある働くママは「大変なときも働く意欲を持ち続けられるかどうか。仕事への情熱がなければ家事育児との両立はできない」と言っていました。どんな仕事なら意欲や情熱を持ち続けられますか? 仕事が楽かどうかでなく、大変でも働き続けたいと思える自分の価値観を見つめてください。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。