親の意見はあくまで参考

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 「公務員を目指して受けた試験がすべてダメでした。親は『来年も受けたら』と言います。でも私は民間企業でいいと思うのですが……」

 公務員志望の女子学生からの相談です。浪人してでも公務員として実現したい夢があるのなら、来年も頑張ってほしいです。ただ、志望理由を聞くと、「『女性は公務員が長く働けて一番いい』という母の持論に間違いはないと思ったから」。どうも腰が引けている気がします。

 親の希望をかなえたいという親孝行な気持ちはえらいと思いますが、志望動機が「親任せ」では頑張るのにも限界があります。公務員試験の面接では、公務員として何をしたいのかが厳しく問われます。彼女が不合格だった理由は、ここにあるのかもしれません。

 民間企業は今年、売り手市場で採用予定数に満たない会社が多く、2次募集も目立ちます。中小企業だけでなく、社員が数千人近い大きな会社もあり、年内はまだまだチャンスがあります。ただ、志望動機が重視されるのは民間企業も同じです。働くイメージを早くつかみ、どんな仕事をしたいのか考えましょう。

 女子は、男子よりも進路について親に左右されやすいようですが、働くのは本人です。親の意見は参考にしつつ、しっかり自分の考えを持ちましょう。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。