「将来も残る職」の視点

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 「将来、世の中からなくなる仕事があると聞きました。どんな仕事が残るのでしょうか?」

 女子学生からの質問です。彼女は、日本の働き手が将来、AI(人工知能)を使った機械やロボットに取って代わられるかもしれないという話題をニュースで知っていたようです。

 野村総合研究所と英オックスフォード大は2015年、事務員や警備員、スーパーの店員など、日本で働く人の半数が、10~20年後、AIに置き換わる可能性が高いという共同研究結果を発表し、世の中に衝撃を与えました。

 かつて女子が多く就いた事務員は近年激減し、資料作成や電話の取り次ぎなどの多くはパソコンやスマホに取って代わられました。次は操作する人もいらないAI搭載の事務ロボットが登場するのでしょうか。社会人も「自分の仕事はなくならないか」と不安を抱えています。

 ではどんな仕事が残るのか。前述の研究結果では、商品開発や小学校の先生など、創造性や人間と協調する能力が必要な仕事は、残る可能性が高いとされます。ITに苦手意識のある文系女子もいるかもしれませんが、AIを担う分野なので、あえて目指すのも手です。

 仕事の好き嫌いも大事ですが、残っていく仕事は何かという視点で業界・企業研究することも大切ですね。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。