「大事にされる」待遇とは

 「人を大事にする会社に入りたい」という女子学生の希望をよく聞きます。

 「人を大事にする」とはどんなイメージかと尋ねると、真っ先に返ってくる答えが「育児休業が取れる」会社です。最近は男子学生からも同じ言葉が出てくることがあります。

 でも、育児休業を取るときだけ、大事にされればいいのでしょうか?

 最近は長時間労働が是正されてきています。残業時間を減らすなど、働く環境を良くすることは従業員の健康を気遣う、まさに「人を大事にする」会社と言えると思います。

 また、賃金はどうでしょうか? 業績が良くて利益をまず社員の賃金に還元する会社は、「人を大事にしている」と言えます。

 ただ、初任給が妙に高い会社には注意が必要です。人手不足で業績も良くないのに、初任給の高さで採用数を増やそうとしている、といった事情があるかもしれないからです。

 福利厚生も人を大事にする指標ですが、会社の経営状況などで変わることもあります。

 「人を大事にする」といっても、様々な観点があり、会社が公開する情報を調べたり、OB・OG訪問などで社員に聞いたりして把握することが大切です。会社全体を見渡し総合的に判断しましょう。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。