志望動機 具体的にズバッと

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 「ものづくりに携わる仕事がしたい」

 ある女子学生がメーカーの選考で述べた志望動機です。

 「ものづくり」は日本の大切な技術を継承していく点で重要ですが、メーカーの採用担当者には響きにくい言葉です。志望動機を聞くと、多くの学生が「ものづくりに携わる仕事がしたい」と決まり文句のように言うからです。

 接客などのサービス業界では「おもてなしの心を伝えたい」、食品業界では「食を通じて人々を笑顔にしたい」という志望動機をよく聞きますが、いずれも食傷気味の言葉です。

 ある会社の採用担当者は、「志望動機は聞きません。どこかに書いてある言い方ばかりで聞いても無駄ですから」と嘆いていました。

 志望動機を真面目に考える女子学生は、業界ごとに「正解」があると勘違いし、定型文を探しては、そのまま話してしまう傾向があるようです。「みんなを笑顔にしたい」という志望動機は、男子学生からはほとんど聞かれません。志望動機に限れば、男子学生の方が現実的かもしれません。

 面接官にストレートに伝わるのは、具体的な志望動機です。「御社でこれがやりたいです」。そうズバッと言えるよう企業研究を深めておきましょう。(キャリアコンサルタント)

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。