内定時期は人それぞれ

  • イラスト・藍原真由
    イラスト・藍原真由

 「友人は内定を持っているのに、私はまだ内定がなく不安でたまりません」

 ある女子学生が相談に来ました。「売り手市場」で早めに内定が出ているという情報が出回り、内定がない人には相当なプレッシャーになっています。でも、その友人が持っている内定は、どのような企業の内定なのでしょうか?

 リクルートが調査した来春卒予定の求人倍率を見ると、従業員数5000人以上の大企業は0.37倍。1人の採用枠を2.7人の学生が争う計算で、前年調査とあまり変わりません。一方、従業員数300人未満の企業は9.91倍。前年調査では6.45倍でした。今回は採用枠が10人近くあっても1人ぐらいの応募しかない状況です。

 この格差に加え、水面下で選考が進んでいる業界もあれば、6月の選考解禁を守っている業界もあります。また女子の志望が多い一般職の内定は、総合職より遅くなる傾向があります。

 内定が出る時期は、会社の規模や業界、職種によって異なるので、焦る必要はありません。友人は本当に行くかどうかわからない会社から内定をもらっている可能性もあります。

 ただし、内定を持っている人のほうが面接慣れしていることが多いので、面接練習をしておく必要はありますね。落ち着いて準備しましょう。

プロフィル
上田晶美  (うえだ・あけみ
 キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。