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「伊勢志摩」で2016サミット…決め手は?

 安倍首相は5日、2016年に日本で開かれる主要国首脳会議(サミット)を三重県志摩市で開催すると発表した。

 同市はリアス式海岸の景勝地として有名な「伊勢志摩国立公園」に位置する。首相は5日、ドイツのエルマウで開かれる先進7か国首脳会議(G7サミット)への出発直前、記者団に「日本の美しい自然、豊かな文化、伝統を世界のリーダーに感じてもらえる場所にしたいと考えた。伊勢志摩サミットだ」と語った。

  • 2016年のサミット開催が決まった三重県志摩市の賢島(4月26日、本社機から)=小林武仁撮影
    2016年のサミット開催が決まった三重県志摩市の賢島(4月26日、本社機から)=小林武仁撮影

 近年のサミットは警備の観点から大都市を避け、地方で開催するケースが目立つ。三重県によると、メイン会場は志摩市の志摩観光ホテル。同ホテルがある「賢島」は、本州から渡る橋が2本だけで、人の出入りを規制しやすい利点があり、警察庁などによる事前調査で高く評価された。今年初めに日本人2人を殺害したイスラム過激派組織「イスラム国」が、日本をテロの標的にすると宣言したことも、警備が容易な三重開催に傾いた理由とみられる。

仙台、軽井沢など8自治体から選出

 サミット開催地には志摩市のほか、仙台市、新潟市、長野県軽井沢町、浜松市、名古屋市、神戸市、広島市が名乗りを上げ、首相はこの8か所から選ぶ方針を示していた。日本では過去5回サミットが開かれたが、東京以外の開催は、00年の沖縄県名護市、08年の北海道洞爺湖町に続いて3回連続となる。(→記事へ)

 開催が決まると、三重県志摩市の自治体や観光関係者らは「ポスト式年遷宮の観光の起爆剤に――」と喜びに沸き、国際的な知名度アップが今後の観光客増につながることを期待した。一方、同じくリゾート地として知られる長野県軽井沢町は、要人警護でも実績があるとして名乗りを上げていたが、落胆が広がった。「震災復興」を柱にサミットの誘致活動を進めてきた仙台市の関係者は「残念」と肩を落とした。

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G7で「海洋秩序維持」…独サミット宣言案

 ドイツで7、8両日に開かれる先進7か国首脳会議(G7サミット)の首脳宣言の概要が明らかになった。中国の海洋進出を念頭に、東シナ海や南シナ海の現状を変更しようとする一方的な行動に「懸念」を表明し、国際法に基づく、秩序の維持への関与を明記。日本が主張する「質の高いインフラ(社会基盤)投資」の推進も、盛り込まれる見通しだ。(2015年06月06日)(→記事へ)

【関連リンク】

+これまでのサミット一覧(外務省ウエブサイト)

2015年06月06日 16時04分 Copyright © The Yomiuri Shimbun