私も言いたい!「NEWS通」

「ほかの女性の卵子提供による妊娠」に反対多数…アンケートから

 病気などで自分の卵子で妊娠できない女性を対象に、第三者の卵子提供を仲介するNPO法人が女性2人に卵子を提供したという記事を基に、その是非を問うアンケートを実施しました。

 結果は、賛成39%、反対61%で、反対票が賛成票を大きく上回りました(8月5日現在)。この問題は子どもを授からないで悩んでいる当事者にとっては切実ですが、法整備もなされていないなか、「拒絶」に近い反対意見が目立ちました。第三者から卵子提供を受けた当事者の親や不妊治療を受けたことがある方からの意見もあり、いずれも深く考えさせられる内容です。

「生命はお金で買うものですか?」…反対派

 「私は、無精子症です。ですので、子供ができません。その立場から言わせていただきますが、子供がほしいからと他人から卵子の提供を受けるのは違うと思います。そもそも、現在精子の提供を受けての出産は認められていますが、それだって本当はおかしいと感じています。どうしても子育てがしたかったら、養子を(もら)うなりなんなり手立てはあります。『産みたい』という感情、もしくは一念で他人の遺伝子を用いての子供というのは、本当にその夫婦の子供といえるのでしょうか?」

 「子どもが欲しいという切実な気持ちは理解できます。ただ、『生命』は科学や他人の卵子や、もっと言えばお金の力で授かるものなのか?」

 「男として複雑な心境になります。我妻の子ではないのですから。将来、子どもが事実を知ればどうなるのか。もし、子が男で生みの母とどうもそり合わない(違和感を感じるようになった)場合、本当の母親を本能的に探すのではないでしょうか。トラブルが起きないとよいのですが……。私の生い立ち(実母夭逝(ようせつ)・継母育成)からして、そんな思いがしてなりません」

 「反対です。これが認められれば、いずれ卵子も優秀なものが高額取引されるようになるでしょう。すでに海外では精子バンクが大盛況と聞きます。また命がお金で取引されるようになり、優秀な精子や卵子を選ぶ、命の選別もより容易になります。優秀な子を求めて大金を支払いさらに教育にもお金をかけ、その結果もしも期待に沿うような子でなかったら……?」

 「成長してからの子供の思い……どんなかを考えるべきだと思います。親は割り切って親子としていても、出生の秘密を知ったとき、こどもの心は如何(いかが)なことになるかと……反対です」

 「授かった子供は旦那様が外で産ませた子と同じ。どう思います?」

 「自身の卵子を使い、体外受精で子供を授かりました。精子の提供とは訳が違います。卵子を取り出すのに、全身麻酔もしますしかなり危ない手術です。まったくの他人にボランテイアで提供してもらう、という流れのようなので、それではあまりにも危険ですし、無理させすぎだと思います。アメリカ在住時、日本語コミュニティー新聞に数十万円で日本人女性の卵子を募集する広告がよく出ていました。提供者は危険を知った上で、卵子のもらい手も提供者の情報を知り、納得の上、報酬を支払って、というのでしたら賛成ですが」

 反対派の方々からは、生まれてくる子どもの出自を知る権利をどう保証するのか、卓越した頭脳や美貌を売りにした卵子売買が横行する可能性を危惧する声もありました。養子ではなぜだめなのかという意見も多数寄せられました。

「この気持ちは当事者でないとわからない」…賛成派

 「他国に比べてこの点において日本は劣っています。少子化問題など出ていますが、このようなことを推奨していかない限り少子化は進む一方です」

 「今は賛成。そのうち自分のiPS細胞で異常を治して卵子を作る様になるでしょう」

 「海外在住ですが、自分の子供がまさにこのケースです。養子縁組も幾つかあたりましたが、どこからも良いお返事はもらえず、最後の手段でした。最初の細胞だけをお借りしましたが、妊娠して出産して育てているのは私。それともDNAが入っている卵の持ち主の方が、親だというのでしょうか。不妊の当事者以外の部外者はご意見無用です」

 「ほかの男性の精子を使っての妊娠が容認されているなら、ほかの女性の卵子を使っての妊娠も容認すべきだと思う」

 「不妊治療が必要な立場にならなければ、一般的に理解できないことかもしれません」

 「賛成です。当事者が自らの責任で行い、結果にもすべて責任が持てるのならば反対する理由はありません。ただ、家族関係などをどう考えるのか、クリアすべき問題はあると思うので、法的な環境整備が急務だと思います」

 「私は女性医師です。自分自身も患者として永年不妊治療を経験しました。高額な費用を自己負担して、何度も治療にトライしても授からない人はいるのです。納税者として国家に貢献しているのに、以前の少子化大臣が、今の40代は子作りに対する意識教育が間に合わなかった世代と切って捨てていた言葉を忘れられません。海外に卵子提供を求めるのは現在暗黙の了解として認められており、これは実は危険な行為なので、どうせ暗黙の了解としているなら、日本国内で卵子提供を受けられる環境を整えるのが先進国の姿ではないかと考えます」

 「本当に子供を望むものが、病気で妊娠出産出来ない事が、どれだけ辛く苦しいものか、周りはもっと理解を深めるべきです。確かに、第三者からの提供を受ける事は自然に反しているし、将来生まれた子供の出生に関わることで様々な課題が待ち受けています。しかし不妊治療を受けている者の多くは、なぜ自分達に子供が必要なのか、なぜこのような治療を受けてまで子供が欲しいのか、何度も自問自答を繰り返しているはずです。それで出した夫婦の答えが、提供を受けることであれば、それを周りはよしとして、支えていけばよいことなのではないでしょうか。子供を持つ、持たない、持てない、そのような状況に周りが意見するのはおかしいと思います」

  賛成派の方々からは「第三者の精子提供が容認されている」のに卵子提供を認めないのはバランスを欠くといった意見のほか、卵子を提供してもらうために海外渡航するカップルが後を絶たない現実を指摘する意見もありました。また、自己責任でやっているので、周りの人がとやかく言う問題ではないという意見もありました。

 この問題は人間という生物とは何か、家族とはどうあるべきなのかといった私たちの生命観、家族観を激しく揺さぶる問題です。それだけに、意見は大きく二分したのだと考えられます。しかし、一番気を配らなくてはいけないのは、生まれてくる子どものことであることは間違いないでしょう。

 みなさんはどう考えますか。アンケートは引き続き受け付け中で、ご意見をお待ちしています(*投稿は1人1回のみです)。