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1100日ぶりの白星&月間MVP、「育成の星」キラリ

メディア局編集部
  • 山田投手(2014年)
    山田投手(2014年)

 関東地方も梅雨入りし、夜空の星は雲に覆われているが、プロ野球で7日、“育成の星”2人が、輝きを放った。

 一人は育成選手出身で2013年6月以来、1100日ぶりの勝ち星を挙げたソフトバンクの山田大樹投手(27)。セ・パ交流戦でDeNAを相手に7回を4安打1失点で投げ切った。もう一人は育成経験のある野手として初めて、月間MVP(5月)を獲得した阪神の原口文仁捕手(24)だ。

 育成選手とは、一軍の公式戦に出られない“格下”の選手。一、二軍を合わせた「支配下」選手(1球団登録70人以内)とは別に、各球団の判断で「育成」を目的に毎年数人程度を採用する(球団によってはゼロ採用)。年俸は低めで、背番号は3桁。二軍などで経験を積み、支配下選手への、“昇格”を目指す。過去には新人王に輝いた巨人の山口鉄也投手、松本哲也外野手などの成功例もある。が、契約のめどである3年の間に夢破れ、球界を去っていく選手も少なくない。

 支配下選手がけがで試合に出られなくなり、育成選手に“格下げ”されることもある。けがが治って、支配下選手に“復活”するパターンも最近は多い。

 叩き上げである前者の代表格が山田投手、格下げから復活を果たした後者の代表格が原口選手だ。

 山田投手は2007年、茨城・つくば秀英高からソフトバンクに育成選手として入団、2010年に支配下昇格を果たした。ソフトバンクの分厚い選手層を突き破れず、白星に恵まれないまま丸3年が過ぎただけに、喜びもひとしおのよう。

  • 原口捕手(2016年)
    原口捕手(2016年)

 原口捕手は、東京・帝京高から2010年にドラフト6位で阪神に入団。支配下選手として野球人生のスタートを切ったが、12年に腰を痛めて育成選手となり、今年4月に支配下に復活したところだった。

 

 山田投手は7日の試合後、「緊張でやばかった。どうしようと思いました。必死に投げました」と話した

 原口捕手は月間MVP受賞の記者会見で「まず、支配下に登録していただいて、試合に使ってもらえたことが大きかったなと。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

 下積みの苦労を味わった2人の快挙は、ストレス多き世を生きる我々に勇気を与えてくれるかも。

 

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