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まるで本物! YouTubeで380万回以上再生された金魚アート

メディア局編集部
  • 「辻菊」(2014)*ガレ作の器
    「辻菊」(2014)*ガレ作の器

 (ます)木桶(きおけ)、ひしゃくの中で涼やかに泳ぐ、色とりどりの金魚の写真――。と思っていたら、実は3D(3次元)絵画だった!

 2011年12月、動画サイト「YouTube」にアップロードされて以来、再生回数380万回を超える話題の金魚アート。これは「驚異の金魚絵師」とも称されるアーティスト・深堀隆介さんのメイキング動画で、2冊目の作品集「金魚ノ歌」(河出書房新社)がこのほど刊行された。

 ゆらゆら尾ひれを動かしつつ泳いでいるような姿は、絵だと分かっていても、信じられないほどのリアルさで、まるでその瞬間を永遠に閉じ込めたようだ。今回の作品集には、東日本大震災でショックを受けたのち深堀さんが到達した「金魚がいない」アートも掲載されており、「深堀ワールド」の新境地を味わうことができる。

 深堀さんの技法は、まず容器に透明樹脂を流し込んで固めた上に金魚の絵を描き、またその上に樹脂と絵を重ねていく。そうすることで、金魚の絵が立体的な躍動感と生命感にあふれたものになる。

  • 「プチ海老煎餅和金」(2011)(左)、「輪音」(2011)
    「プチ海老煎餅和金」(2011)(左)、「輪音」(2011)
  • 「小さな一歩」(2012) From 3.11.2011
    「小さな一歩」(2012) From 3.11.2011

 「リアルすぎる」「今にも動き出しそう」などとツイッターでも話題になり、国内だけではなく、海外でも高く評価されている。

 絵を描く器には金魚すくいの後に持って帰ったビニール袋など、さまざまな物が利用される。銭湯のたらいや、さびた空き缶、懐かしいアニメキャラクターがついたアルミの弁当箱なども、深堀さんの手にかかれば立派な「金魚が泳げる」容器に。ノスタルジックな思い出がよみがえるものも多い。

  • 「ケロリン百済」(2015)(左)、「月ノ泉」(2015)
    「ケロリン百済」(2015)(左)、「月ノ泉」(2015)
  • 「金魚酒」(2012)
    「金魚酒」(2012)

 「描いた金魚が最後には自分の手元を離れ、まるで泳ぎ出したかのような、命を宿した瞬間が見られることが楽しい」と深堀さん。ストレスが多い現代社会。この作品集をながめて癒やしを感じるのもいいのでは。

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 29日まで展示会が東京・西武池袋本店で開かれている。