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弾道ミサイル、北がまたも発射…日本海のEEZ外に落下

 北朝鮮は21日午後、同国西部から弾道ミサイル1発を発射しました。菅官房長官の会見などによると、ミサイルは日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下しました。北朝鮮は今月14日にも新型の弾道ミサイルを発射しており、今年に入って8回目となります。度重なる挑発に国際的な批判が強まっています。

北が弾道ミサイル発射、日本海に落下…EEZ外(5月21日)

  • 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて記者会見する菅官房長官(21日午後6時、首相官邸で)
    北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて記者会見する菅官房長官(21日午後6時、首相官邸で)

 北朝鮮は21日午後4時59分頃、同国西部の平安南道(ピョンアンナムド)北倉(プクチャン)付近から弾道ミサイル1発を発射した。

 日本政府によると、ミサイルは朝鮮半島から東方向に約500キロ・メートル飛び、北朝鮮東岸から東に約350キロ・メートルの日本の排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下した。韓国軍合同参謀本部によると、ミサイルは高度約560キロ・メートルに達し、発射軌道などの特徴が、2月12日に初めて発射された新型の中距離弾道ミサイル「北極星2型」(射程約2000キロ・メートル)と類似しているという。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射は今月14日に続くもので、今年に入り8回目。航空機や船舶への被害は確認されていない。稲田防衛相は21日、弾頭の落下地点について、「秋田県・男鹿半島から約700キロ・メートル、島根県・隠岐諸島から約400キロ・メートルだった」と述べ、「1000キロ・メートルを超えるような特異な高度ではなかった」と語った。

首相「世界に対する挑戦」北ミサイル発射を非難(5月21日)

  • 北朝鮮のミサイル発射に関して記者の質問に答える安倍首相(21日午後6時47分、首相官邸で)
    北朝鮮のミサイル発射に関して記者の質問に答える安倍首相(21日午後6時47分、首相官邸で)

 安倍首相は21日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて、「国際社会の平和的解決に向けた努力を踏みにじるもので、世界に対する挑戦だ」と非難した。首相官邸で記者団に語った。

米「弾頭の大気圏への再突入成功」(5月19日)

 米NBCテレビは19日、複数の米政府当局者の話として、北朝鮮が14日に発射した新型の中長距離弾道ミサイル「火星12」で、弾頭の大気圏への再突入を成功させたと伝えた。

 北朝鮮が米本土への攻撃のために完成を目指している大陸間弾道ミサイル(ICBM)は、大気圏再突入の技術が欠かせず、同当局者らは「重要な技術的進展」と見て、警戒を強めている

 北朝鮮はこれまで、技術的に非常に難しいとされる弾頭の再突入技術獲得のため、実験を重ねており、2016年3月にも大気圏再突入模擬実験に成功したと発表している。朝鮮中央通信は今回の発射について「過酷な(大気圏)再突入環境の中で、弾頭部の誘導特性と、核弾頭爆発システムの動作の正確性を実証した」と主張していた。米政府当局者の見方は、北朝鮮の主張を追認した形だ

試射成功「大型重量核弾頭の装着可能」北が報道(5月15日)

  • 北朝鮮による地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験。15日に朝鮮中央通信によって配信された写真(ロイター)
    北朝鮮による地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の発射実験。15日に朝鮮中央通信によって配信された写真(ロイター)

 北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、新型の地対地中長距離弾道ミサイル「火星12」の試験発射に14日に成功したと報じた。ミサイルは高度2111・5キロ・メートルに達し、787キロ・メートル先の「公海上に設定された目標水域を正確に打撃した」としている。

 同通信は、ミサイルは「大型重量核弾頭の装着が可能」とし、「新たに開発されたロケットエンジンの信頼性が、実際の飛行環境で再確認された」と強調した。北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)の完成に向け、3月に新開発の大出力エンジンの地上燃焼実験に「成功」しており、このエンジンが使われた可能性がある。大気圏再突入時の弾頭部の「動作の正確性」なども検証したという。

Jアラート、第1報で避難呼びかけ…政府が変更(5月15日)

 政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を知らせる全国瞬時警報システム「Jアラート」による避難指示を改め、発射直後の第1報から「頑丈な建物や地下に避難してください」と呼び掛けるように変更した。北朝鮮を巡る情勢が緊迫化しているためで、ミサイルは発射から最短数分で着弾することから、一刻も早く国民に避難を促す必要があると判断した。

 政府は弾道ミサイルが日本に飛来する可能性がある場合に、Jアラートを使用して警報を出し、防災行政無線や緊急速報メールを通じて情報を伝達する。

 これまでは、ミサイル発射後、日本の領土・領海に届く可能性がある場合、警報の第1報を出し、1~2分後、領土・領海内に着弾する可能性が高くなった段階で第2報、着弾した段階で第3報を出すことにしていた。避難指示は第2報の段階で「屋内に避難してください」と伝えていたが、今後は第1報から避難を指示し、屋内避難を呼び掛ける。また、第3報を最終報とせず、必要に応じて被害状況などの続報を出すことにした。

交通機関、平常通り運行…Jアラートは作動せず(5月14日)

 北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、日本国内の主な交通機関には大きな影響はみられなかった。

 北朝鮮が4月29日に弾道ミサイルを発射した際に報道を受けて地下鉄の運行を見合わせた東京メトロは、その後社内ルールを改め、今回は全国瞬時警報システム「Jアラート」が作動しなかったため、平常運行を続けた。JR東日本や、京王電鉄、西武鉄道などの関東の主な私鉄も通常通り運行した。航空会社については、日本航空や全日空も通常運航している。

 Jアラートについては、菅官房長官が14日の記者会見で、「ミサイルが日本に飛来しないと判断した」として、使用しなかったことを明らかにした。

文大統領「深刻な挑発行為」…軍に警戒強化指示(5月14日)

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は14日午前、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を招集した。

 同委は午前8時から約20分間開かれ、文氏は冒頭、「国連安全保障理事会の決議に明確に違反しているだけでなく、朝鮮半島はもちろん国際平和と安全に対する深刻な挑発行為だ」と強く非難し、軍に警戒強化を指示した。文氏は「北朝鮮との対話の可能性も念頭に置いているが、挑発に対しては断固たる対応が必要だ」と述べた。

北ミサイル、高度2千キロ超か…新型の可能性(5月14日)

  • 記者会見する菅義偉官房長官(14日午前6時33分、官邸で)=若杉和希撮影
    記者会見する菅義偉官房長官(14日午前6時33分、官邸で)=若杉和希撮影

 北朝鮮は14日午前5時28分頃、同国北西部・平安北道(ピョンアンプクト)亀城(クソン)付近から東北東方向に弾道ミサイルを発射した。

 ミサイルは約30分間、約800キロ・メートル飛行し、朝鮮半島の東約400キロ・メートルの日本海に落下した。弾道ミサイルの発射は、北朝鮮との対話を重視する韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が10日に就任してから初めて。

 菅官房長官は14日朝、2度にわたって記者会見し、ミサイルが落下したのは、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側とみられ、航空機や船舶への被害は確認されていないと発表した。ミサイルの飛行時間が従来より長かったことに関し、稲田防衛相は記者団に、ミサイルの高度が初めて約2000キロ・メートルを超えたと推定され、新型ミサイルの可能性があると述べた。

 安倍首相は、〈1〉情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速・的確な情報提供を行う〈2〉航空機や船舶の安全確認を徹底する〈3〉不測の事態に備え万全の態勢を取る――ことを指示。さらに、首相官邸で開いた国家安全保障会議(NSC)で国際社会と連携して対応するよう求めた。政府は、北朝鮮に対し、北京の大使館ルートを通じて厳重抗議した。

 首相は14日、首相官邸で記者団に対し、「断じて容認できない。度重なる北朝鮮のミサイル発射は我が国に対する重大な脅威であり、国連の安全保障理事会決議に明確に違反する」と述べた。

 北朝鮮は昨年、2度の核実験を行ったほか、今年に入っても弾道ミサイル発射を繰り返している。政府は昨年8月から自衛隊に破壊措置命令を発令して警戒監視を続けているが、今回、ミサイルが日本に飛来する可能性がないと判断し、迎撃措置はとらず、全国瞬時警報システム「Jアラート」は使用しなかった。

北ミサイル、800キロ飛行…菅官房長官(5月14日)

  • 北朝鮮のミサイル発射を受け、記者の質問に答える安倍首相
    北朝鮮のミサイル発射を受け、記者の質問に答える安倍首相

 菅官房長官は14日午前、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて2度目の記者会見を行い、ミサイルが同国北西部・平安北道(ピョンアンプクト)亀城(クソン)付近から東北東に向けて発射され、約30分間で約800キロ・メートル飛行したと明らかにした。

 着弾したのは、朝鮮半島の東約400キロ・メートルの日本海で、日本の排他的経済水域(EEZ)の外側とみられるとした。

 また、安倍首相は14日朝に首相官邸で開かれた国家安全保障会議(NSC)4大臣会合で、「国際社会と連携し、北朝鮮に強く自制を求め関連措置をしっかり実施することを通じ、毅然(きぜん)と対応する」よう指示した。

首相「重大な脅威、断じて容認できない」(5月14日)

 安倍首相は14日早朝、首相官邸で記者団に対し、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「断じて容認できない。度重なる北朝鮮のミサイル発射は我が国に対する重大な脅威であり、国連の安全保障理事会決議に明確に違反する」と述べて抗議するとともに、米韓と連携して警戒・監視体制を維持する考えを示した。

北朝鮮が発射したミサイル

2017年
5/21 弾道ミサイル発射。日本のEEZ外に落下。北極星2型か →成功。実戦配備を指示
5/14 弾道ミサイル「火星12」を発射。日本のEEZ外に落下。防衛省は高度2000キロを超えたと推定→通常角度で発射した場合、射程は約4500~5000kmに →射程伸ばす。弾頭の大気圏再突入に成功したとの報道も
4/29 弾道ミサイル発射。失敗。北極星2型か
4/16 弾道ミサイル発射。失敗
4/5 弾道ミサイル発射。失敗
3/22 弾道ミサイル発射。失敗
3/6 中距離弾道ミサイル「スカッドER」(射程約1000km)と推定される4発を発射。うち3発が日本のEEZ内に落下 →命中精度向上
2/12 新型弾道ミサイル「北極星2型」を日本海に発射 →固体燃料を使用し移動式発射台からの発射に成功。即応力、奇襲力高める
2016年
9/5 中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300km)3発発射。約1000km飛行し、日本のEEZ内に落下 →移動式発射台から連続発射し、ほぼ同地点に落下。奇襲能力、命中精度向上
8/24 潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射。約500km飛行 →SLBM最低射程の300kmを初めて超える
6/22 中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500~4000km)と推定される2発を発射。1発は150km飛行し空中爆発。もう1発は400km飛行 →初成功
4/23 SLBMを発射
2/7 長距離弾道ミサイル「テポドン2改良型」発射

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