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北朝鮮の非核化なるか 米朝・南北首脳会談への曲折

 米国と北朝鮮の外交交渉が、めまぐるしい展開を見せています。米朝首脳会談は、米国がいったん中止を表明したことを受けて再調整が行われた末、予定通り6月12日にシンガポールで開催されると、1日に発表がありました。北朝鮮の非核化について、「一気に実現するのがよい」という姿勢だったトランプ米大統領は、ここへきて「段階的な措置」を求める北朝鮮側に譲歩する意思をにじませ始めました。拉致問題を含む人権問題を会談で取り上げることについても発言が後退してきたため、日本の関係者は気をもんでいます。実り多い会談になるでしょうか。これまでの曲折を振り返ります。

「米朝会談で拉致問題議論する」とトランプ氏(2018年6月8日)

 トランプ米大統領は7日、安倍首相とホワイトハウスで会談後に共同記者会見を行い、シンガポールで6月12日に開かれる米朝首脳会談を巡り、「(北朝鮮による日本人)拉致問題を議論する」と述べ、非核化と共に議題にする考えを示した。

 トランプ氏は米朝首脳会談がうまくいかなかった場合、「(交渉から)立ち去る用意は十分できている」と述べ、北朝鮮が非核化で満足のいく回答を示さなければ交渉を打ち切る考えを示した。

日米韓の防衛相会談、声明「圧力」は盛らず(2018年6月4日)

 小野寺防衛相は3日、米国のマティス国防長官、韓国の宋永武国防相とシンガポールで約1時間15分会談した。3氏は朝鮮半島の完全、検証可能、不可逆的な非核化(CVID)のための外交努力を支援することなどを明記した共同声明を発表した。

 声明には、対北朝鮮制裁を定めた国連安全保障理事会決議の履行継続で一致したことや、3か国間や多国間の枠組みを活用した共同訓練の継続についても盛り込んだ。北朝鮮の船が洋上で物資を積み替えて密輸する「瀬取り」について、抑止のための国際協力を続けることを歓迎することも記した。いずれも北朝鮮への圧力路線の維持を明確に示す内容だ。

 今回の声明は、従来使用してきた「圧力」の表現を使わなかった。12日の米朝首脳会談に向け、トランプ米大統領が「最大限の圧力」という言葉を「これ以上使いたくない」と言及したこともあり、対話のための環境整備に配慮した模様だ。

米朝会談拉致進展に不安

 トランプ米大統領が北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長との1日の会談で人権問題を取り上げなかったことから、6月12日にシンガポールで開く米朝首脳会談で北朝鮮による日本人拉致問題などの人権問題で突っ込んだ協議が行われるか、日本の外交関係者などの間で不安が高まっている。

 「我々は人権については話さなかった。ノーだ」

 トランプ氏は1日、金英哲氏との会談直後、記者団にこう語った。12日の首脳会談で議論するのか問われると「するかもしれない。そうだな、するかも。たぶんするだろう」と曖昧な返事をした。

 日米外交筋は2日、「人権問題を議論しなかったと明言したことには正直、驚いた。改めてトランプ政権に拉致問題の重要性を説明する必要がある」と焦りを隠さなかった。

米朝会談12日に 非核化「プロセス始まり」トランプ氏(2018年6月3日)

  • 1日、ホワイトハウスで、金英哲氏(右)と会談するトランプ大統領=ホワイトハウスのスカビノ・ソーシャルメディア部長のツイッターから
    1日、ホワイトハウスで、金英哲氏(右)と会談するトランプ大統領=ホワイトハウスのスカビノ・ソーシャルメディア部長のツイッターから

 トランプ米大統領は1日午後(日本時間2日未明)、再調整中だった史上初の米朝首脳会談を当初の予定通り12日にシンガポールで行うと表明した。北朝鮮が早期の非核化に慎重なことを踏まえ、首脳会談を複数回行う意向も示した。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の側近、金英哲党副委員長とホワイトハウスで会談し、最終決断した。

 トランプ氏と金英哲氏との会談は、ホワイトハウスの大統領執務室で約90分間行われ、金英哲氏は、米朝首脳会談に関する正恩氏の親書をトランプ氏に手渡した。トランプ氏が5月24日に会談中止を表明した書簡への返信となるものだ。トランプ氏は会談後、「6月12日に(金正恩)委員長と会談する」と記者団に語った。

 トランプ氏は、「12日がプロセスの始まりだ」としたうえで「おそらくさらなる会談をやることになると、北朝鮮に伝えた。2、3時間の会談で突然、全てが解決すれば素晴らしいが、そうなるとは思えない」と複数回開催の考えを説明した。

 北朝鮮の非核化の意思については「非核化を望んでいるが、慎重だ」との認識を示した。北朝鮮が「段階的で同時並行的な措置」を主張していることを踏まえ、12日の首脳会談で一気に非核化の合意を実現するのは困難だと判断し、時間をかけて取り組む方向にハードルを下げたとみられる。

 米韓外交筋は、複数回開催となった場合、1953年に朝鮮戦争の休戦協定が署名された7月27日に、板門店で米朝首脳会談や韓国を含めた3か国首脳会談を行う案などが検討されるとの見通しを示した。

 この日のトランプ氏と金英哲氏との会談でも、朝鮮戦争終戦について議論を行ったという。トランプ氏は12日の首脳会談でも終戦について何らかの合意を目指す意向を示唆した。

 一方でトランプ氏は、「非核化が実行されなければ制裁を解除しない」とも述べた。見返りについては、非核化の進展を確認しながら慎重に検討する構えを崩していない。

 ただ、北朝鮮が反発している「最大限の圧力」という言葉は「これ以上使いたくない」とし、北朝鮮への配慮も示した。

 北朝鮮が非核化に応じた場合に見返りとして行う経済支援については「韓国がやるだろう。中国、日本も援助すると思う。米国が多くの資金を出すとは思わない」と語り、日中韓が資金を負担すべきだとの考えを打ち出した。

米朝の前に日米首脳会談…首相とトランプ氏一致(2018年5月28日)

 安倍首相は28日夜、トランプ米大統領と電話で会談し、米朝首脳会談前に日米首脳会談を行うことで一致した。

 6月8~9日にカナダで開かれる主要国首脳会議(シャルルボワ・サミット)の機会を含め、日程、場所について調整を進める。首相は米朝会談で日本人拉致問題を議題にするよう改めて求めた。

金正恩氏、米朝会談へ実務協議の考え…文大統領(2018年5月28日)

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は27日、ソウルの大統領府で記者会見し、前日の26日に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と行った南北首脳会談の結果を説明した。

 正恩氏は会談で改めて「完全な非核化」の意思を示し、6月12日の米朝首脳会談開催に向け、米国との実務協議を行う考えを明らかにした。

 正恩氏が米朝首脳会談に向けた意欲を改めて表明したことで、トランプ米大統領が24日にいったん中止を発表したシンガポールでの6月12日開催に向けた米朝実務協議が加速しそうだ。

南北首脳、2度目の会談…内容は27日に発表(2018年5月27日)

 韓国大統領府は26日夜、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が同日午後、南北軍事境界線上にある板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で会談したと発表した。

 文氏と正恩氏の南北首脳会談は4月27日に行われて以来、2回目となる。

 韓国大統領府は、文氏が会談内容を27日午前10時に発表するとし、詳細は明らかにしていない。ラヂオプレス(RP)によると、北朝鮮メディアは26日夜時点で会談自体を報じていない。

トランプ氏「首脳会談、北朝鮮と生産的な協議」(2018年5月26日)

 トランプ米大統領は25日夜(日本時間26日朝)、自ら中止を表明した米朝首脳会談について、ツイッターへの投稿で、予定通り6月12日にシンガポールでの開催を目指す意向を強く示唆した。

 24日の中止発表後、米朝間の協議が急速に進展した可能性がある。

 トランプ氏は投稿で「首脳会談を元通りにすることについて、北朝鮮と非常に生産的な協議を行っている」と表明した。

 「会談が開かれるなら、シンガポールで同じ日時、6月12日のまま開かれる可能性が高い」とも書き込んだ。さらに「必要なら、その日(12日)を越えて延長されるかもしれない」とし、複数日にまたがる会談日程を視野に入れていることを示唆した。

米朝首脳会談中止 トランプ氏「むき出しの敵意示された」(2018年5月25日)

  • 24日、米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領(AP)
    24日、米ホワイトハウスで演説するトランプ大統領(AP)
  • 金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)
    金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)

 トランプ米大統領は24日、ホワイトハウスで記者団に対し、6月12日にシンガポールで開催が予定されていた米朝首脳会談を中止する考えを表明した。これに先立ち、ホワイトハウスはトランプ氏が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に宛てた書簡を公表した。

 対話による北朝鮮の核・ミサイル問題の解決の機運が高まっていた米朝関係は、重大な局面を迎えた。

 トランプ氏は会談中止について、「これは北朝鮮にとっても世界にとっても大きな後退だ」と記者団に述べた。マティス国防長官らと協議したことを明らかにし、「米軍は世界で最強だ。必要であれば、(軍事的措置の)準備はできている」と強調。一方で、「金正恩氏が対話を選ぶなら、私は待っている」とも語った。

 書簡では会談を中止した理由について、「残念ながら、一番最近の声明で示された、ものすごい怒りとむき出しの敵意に基づけば、この時期に長く準備されてきた首脳会談を行うことは適切ではないと感じている」と説明した。北朝鮮外務省の崔善姫(チェソンヒ)次官が24日、「米国が我々と会談場で会うか核対核の対決場で会うかは、米国の決心と行動にかかっている」との談話を発表したことなどが念頭にあるとみられる。

 トランプ氏は「あなた方は自らの核能力について言及しているが、我々の(核能力)は巨大で強力なので、決して使うことがないようにと神に祈っている」と指摘し、北朝鮮による核の威嚇を強くけん制した。会談中止について、「世界、そして中でも北朝鮮は、恒久的な平和と大いなる繁栄、富を得る大きな機会を逃してしまった」とした上で、「この機会が失われたことは、歴史上、本当に悲しい瞬間だ」と強調した。

 一方で、トランプ氏は「この(米朝間の)対話だけが重要となる」と指摘。北朝鮮の核・ミサイル問題を引き続き外交的に解決する姿勢を示し、「いつの日かあなたに会うことを非常に楽しみにしている」と期待感を示した。さらに、「この最も重要な首脳会談に関して気持ちを変えることがあれば、遠慮なく私に電話するか、書簡を送ってほしい」とも述べた。正恩氏に挑発的な言動を控えることで、対話の場に戻ってくるよう促したものとみられる。

 トランプ氏は、正恩氏が今月9日に米国人3人を解放したことについて「素晴らしい振る舞いだった」と謝意を伝え、北朝鮮側が首脳会談開催に向けて努力したことに一定の評価を示した。

 書簡は24日付。トランプ氏の直筆の署名が添えられた。

北朝鮮が核実験坑道を爆破 米韓報道(2018年5月25日)

 米韓などのメディアによると、北朝鮮は24日、予告していた同国北東部・豊渓里の核実験場の廃棄作業を公開した。過去に地下核実験を行った2番坑道と未使用の3、4番坑道をそれぞれ爆破し、観測所など関連施設も爆破・撤去した。

 北朝鮮は、開催が予定されていた米朝首脳会談を前に、非核化への取り組みをアピールする狙いだったとみられる。当初招くとしていた米韓の専門家は呼ばれなかった。北朝鮮は既に核開発の完了を宣言しており、今回の廃棄が核開発の完全な放棄につながるとの見方は少ない。

米韓首脳会談(2018年5月24日)

 米国のトランプ大統領は22日、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領とワシントンのホワイトハウスで会談した。トランプ氏はシンガポールで6月12日に行う米朝首脳会談に向け、北朝鮮に短期間で完了する包括的な非核化の合意を受け入れるよう強く求める考えを示した。

北朝鮮、米朝首脳会談の再考を示唆(2018年5月24日)

 北朝鮮外務省で対米交渉を担当する崔善姫次官は24日、6月12日に開催予定の米朝首脳会談に関する談話を発表し、「米国が我々の善意を冒涜し、非道に振る舞い続ける場合、会談の再考を最高指導部に提起する」と述べた。朝鮮中央通信が伝えた。

 崔氏は、ペンス米副大統領が「金正恩朝鮮労働党委員長が(非核化に向けた)合意に応じなければ、リビア(のカダフィ政権崩壊)のようになるだけだ」と発言したことを非難した。

米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで開催(2018年5月11日)

 トランプ米大統領は10日朝(日本時間10日夜)、ツイッターで、北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長との首脳会談を6月12日にシンガポールで開催することを明らかにした。

 史上初となる米朝首脳会談で、両首脳が朝鮮半島の「完全な非核化」に向けて具体的な合意ができるかが最大の焦点となる。

 トランプ氏は「我々は双方とも、世界の平和に向けて非常に特別な時間になるように努める!」とも書き込み、会談の成功に強い意欲を示した。

北が米国人3人を解放、ポンペオ氏と帰国の途(2018年5月10日)

 トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスで開いた閣議で、北朝鮮が拘束していた韓国系米国人3人が解放されたことを明らかにした。

 解放されたのは、スパイ容疑などで労働教化刑を言い渡された牧師や平壌の大学関係者ら。ホワイトハウスは9日、声明を発表し、3人の解放を「積極的な友好の表れ」と評価した。

日中韓首脳、北の非核化へ連携…拉致問題に理解(2018年5月10日)

  • 日中韓首脳会談を前に記念撮影に臨む、(左から)中国の李克強首相、安倍首相、韓国の文在寅大統領(9日、東京・元赤坂の迎賓館で)
    日中韓首脳会談を前に記念撮影に臨む、(左から)中国の李克強首相、安倍首相、韓国の文在寅大統領(9日、東京・元赤坂の迎賓館で)

 安倍首相は9日、中国の李克強(リークォーチャン)首相、韓国の文在寅大統領と東京・元赤坂の迎賓館で会談した。

 史上初の米朝首脳会談を前に、「朝鮮半島の完全な非核化」を明記した共同宣言を発表した。日本人拉致問題については、対話を通じた早期解決を盛り込んだ。

 日中韓首脳会談は2015年11月にソウルで開かれて以来、約2年半ぶりの開催で、約1時間15分行われた。李、文両氏は就任後、初めての来日となった。

米中首脳「北の非核化まで制裁継続」…電話会談(2018年5月9日)

 米ホワイトハウスは8日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席が同日行った電話会談の内容を発表した。

 両首脳は、北朝鮮が核・ミサイル開発を恒久的に廃棄するまで、北朝鮮に対する制裁を履行し続けることが重要との認識で一致した。

 両首脳は、7~8日に中国遼寧省大連市で行われた習氏と金正恩朝鮮労働党委員長との会談についても議論した。トランプ氏は習氏から、正恩氏の会談での発言の詳細について報告を受けた模様だ。

 中国国営新華社通信によると、習氏は6月初旬までに開催予定の米朝首脳会談を支持したうえで「北朝鮮側の安全に対する関心事を考慮すべきだ」と求めた。「(米朝が)相互信頼を打ち立て、段階的に行動すべきだ」とも強調し、米朝会談に向けた「仲介役」としての立場を鮮明にした。

「完全な非核化」南北合意…具体策には触れず(2018年4月28日)

  • 27日、南北首脳会談で、板門店宣言に署名した韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長(AP)
    27日、南北首脳会談で、板門店宣言に署名した韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長(AP)

 韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は27日、南北軍事境界線上の板門店で史上3回目の南北首脳会談を行った。

 両首脳は、「朝鮮半島の完全な非核化」と、年内に休戦中の朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言を目指すことで合意した。非核化の時期や具体策は示されなかった。

 両首脳が会談後に署名した「板門店宣言」は朝鮮半島の非核化について「南と北は、完全な非核化を通じて、核のない朝鮮半島を実現するという共同の目標を確認した」と明記した。正恩氏は自ら署名する公式文書という形で、初めて「完全な非核化」を目指すという意思を明らかにした。

 朝鮮労働党は、20日の党中央委員会総会で、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射の停止と核実験場の廃棄に言及した。今回の宣言はこれについて、「北側がとっている自主的な措置が朝鮮半島の非核化のために非常に意義がある」と評価した。

 しかし、宣言では、北朝鮮が開発済みの核兵器の廃棄を検証する方法や時期など具体策には触れていない。6月初旬までに予定される米朝首脳会談に委ねられることになった。

トランプ氏、北非核化の内容は「核兵器の廃棄」(2018年4月25日)

  • トランプ米大統領(ロイター)
    トランプ米大統領(ロイター)

 トランプ米大統領は24日、6月初旬までに予定される米朝首脳会談で、北朝鮮に核兵器の廃棄を求める意向を表明した。 

 トランプ氏が、自ら目標とする「北朝鮮の非核化」の具体的な内容を説明するのは初めてだ。

 トランプ氏は、訪米中のフランスのマクロン大統領とホワイトハウスで共同記者会見を開き、「北朝鮮の非核化を見たい」と強調した。「非核化」の意味については「非常に単純で、(北朝鮮が)核兵器を除去することだ」と述べ、米朝首脳会談の場で、金正恩朝鮮労働党委員長に対し、直接要求する考えを示した。

文氏、正恩氏に拉致提起へ…首相要請に応じる(2018年4月24日)

 安倍首相は24日、韓国の文在寅大統領と電話で会談し、日本人拉致問題を27日の南北首脳会談で提起するよう要請した。

 韓国大統領府によると、文氏は金正恩朝鮮労働党委員長に拉致問題解決を促す意向を示した。首相は南北首脳会談や6月初旬までに予定される米朝首脳会談が成功すれば、日朝首脳会談を開く可能性についても言及した。

正恩氏「ICBM試射、必要なくなった」(2018年4月21日)

 北朝鮮の朝鮮中央通信によると、金正恩朝鮮労働党委員長が20日に行われた党中央委員会総会の報告で「核実験や中長距離ミサイル、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射も必要がなくなり、北部核実験場も使命を終えた」と述べた。

 総会はこの日採択した決定書で、核実験とICBMの発射実験を中止し、北朝鮮北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場を廃棄すると表明した。

南北会談会場、板門店「平和の家」を公開(2018年4月19日)

  • 18日、報道陣に公開された板門店の韓国側施設「平和の家」=田村充撮影
    18日、報道陣に公開された板門店の韓国側施設「平和の家」=田村充撮影

 韓国政府は18日、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談を27日に開く、南北軍事境界線上の板門店(パンムンジョム)を記者団に公開した。

 史上3回目となる今回の南北首脳会談の会場は、南北の軍事境界線から韓国側約250メートル南にある「平和の家」。2000年と07年の首脳会談はいずれも北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)で行われた。平和の家は韓国側管轄区域にあり、正恩氏は北朝鮮最高指導者として初めて韓国の地を踏むことになる。

正恩氏「核放棄より体制保証が先」…習氏に発言(2018年4月9日)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が3月26日の中国の習近平(シージンピン)国家主席との会談で、核放棄に応じるには、米国による北朝鮮の確実な体制保証を先行させることが条件になると語っていたことがわかった。

 外交筋が7日、明らかにした。

 中朝首脳会談の内容を知る外交筋によると、正恩氏は習氏に、「米国が我々の体制を確実に保証し、核放棄に伴う全面的な補償を受けることができるならば、核を完全に放棄することができる」と述べた。また、米国と国交を正常化し、平壌への大使館開設をトランプ大統領に求める考えも示した。

 中国外務省は中朝首脳会談終了後、正恩氏が非核化には「『段階的で同時並行的な措置』が必要」と述べたと発表した。今回明らかになった正恩氏の発言から、北朝鮮は、▽確実な体制保証▽制裁の解除▽大規模な経済支援――などが同時並行的でなく先に提供されることを求めている姿勢が明確になった。

南北首脳会談4月27日で合意…議題決定できず(2018年3月28日)

 韓国と北朝鮮は29日、軍事境界線上の板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で閣僚級会談を開いた。

 板門店の韓国側施設「平和の家」で4月末に開くとしていた文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長による史上3回目の南北首脳会談を4月27日に開催することで正式に合意した。南北首脳会談は、盧武鉉(ノムヒョン)韓国大統領と北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記との2007年10月以来となる。

金正恩氏が中国訪問、習主席と会談…関係改善へ(2018年3月28日)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25~28日の日程で中国を非公式訪問し、北京の人民大会堂で習近平国家主席と会談した。

 中朝の国営メディアが28日朝に同時発表した。両首脳は中朝関係の改善で一致。中国メディアによると正恩氏は非核化への意思を示し、両首脳は朝鮮半島情勢の緊張緩和に向けた協力を確認した。

 正恩氏が2011年末に北朝鮮の事実上の最高指導者になって以降、外国訪問は初めて。中朝首脳会談は、11年5月の胡錦濤(フージンタオ)前国家主席と金正日総書記の会談以来、約7年ぶり。

「もう未明に起こさない」ミサイル中止で正恩氏(2018年3月9日)

 「もう未明にたたき起こしはしない」――。

 韓国政府の特別使節団と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が5日に会談した際、正恩氏はこう語って弾道ミサイル発射を控えると表明した。韓国政府関係者が9日、明らかにした。

 正恩氏は会談で韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)国家安保室長ら特使団に「我々がミサイルを発射するたびに文在寅大統領は未明に国家安全保障会議(NSC)を開くことになり、とても苦労をかけた。今日、決心したから、文大統領が未明にたたき起こされ、寝不足になることはもうない」と語った。北朝鮮は昨年まで、未明や早朝に弾道ミサイルを多く発射した。

正恩氏「会いたい」トランプ氏「よし、会うぞ」(2018年3月9日)

 トランプ米大統領は8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長からの要請を受け、5月までに会談する意向を明らかにした。

 実現すれば、初の米朝首脳会談となる。

 米朝間の軍事衝突への発展も懸念されている北朝鮮の核・ミサイル問題が転換点を迎える可能性がある。

 トランプ氏は8日、ホワイトハウスで、文在寅韓国大統領の特使として正恩氏と会談した鄭義溶国家安保室長、徐薫(ソフン)国家情報院長と面会した。

 韓国大統領府報道官によると鄭氏は、「トランプ大統領と可能な限り早い時期に会いたい。直接会って話をすれば、大きな成果を出すことが出来る」とする正恩氏の発言を口頭で伝えた。トランプ氏は、大きくうなずきながら「よし、会うぞ」と即答したという。

正恩氏 韓国特使と会談 米朝対話巡り協議か(2018年3月6日)

 韓国の文在寅大統領の特使を務める鄭義溶国家安保室長ら特別使節団が5日午後、政府専用機で平壌に到着した。韓国大統領府によると一行は同日夕、金正恩朝鮮労働党委員長と会談した。文氏の親書も手渡した可能性がある。

 正恩氏が韓国政府当局者と会談するのは、2011年12月に事実上の最高指導者となって以降初めて。自ら特使団との会談に応じ、南北関係改善への強い意欲を示したとみられる。

韓国、北に特使派遣へ 米韓電話会談 トランプ氏に伝達(2018年3月2日)

  • 文在寅大統領(AP)
    文在寅大統領(AP)

 韓国の文在寅大統領は1日、米国のトランプ大統領と約30分間、電話会談した。韓国大統領府によると、文氏は平昌五輪に合わせた北朝鮮の高官級代表団の訪韓に応える形で、近く韓国政府の特使を北朝鮮に派遣する考えをトランプ氏に明らかにした。

北「米と対話用意」 高官級代表団 文大統領と会談(2018年2月26日)

 北朝鮮が平昌五輪閉会式に合わせて派遣した金英哲(キムヨンチョル)・朝鮮労働党副委員長(統一戦線部長)ら高官級代表団が25日、韓国入りした。閉会式を前に同日夕、平昌で韓国の文在寅大統領と1時間会談し、「米国と対話する用意が十分にある」と表明した。韓国大統領府が明らかにした。