ハンセン病患者「特別法廷」、裁判官が人権研修

 ハンセン病患者が被告になった裁判を裁判所外の隔離施設などで行った「特別法廷」を巡り、裁判官を対象にした人権研修が17日、最高裁の司法研修所(埼玉県和光市)で行われた。

 隔離政策の歴史に詳しい井上英夫・金沢大名誉教授が講演し、全国の任官10年の中堅裁判官約110人が参加した。

 最高裁は、昨年4月に公表した特別法廷の検証結果をまとめた報告書で、病気が確実に治癒するようになった1960年以降の運用を違法と認定。井上名誉教授は、検証にあたって最高裁が設置した有識者委員会の座長を務めた。

 井上名誉教授はこの日の講演で、特別法廷の開かれた国立療養所を視察した経験を紹介。「何が正しくて何が誤りかは時代によって変わる。人権の担い手である裁判官一人ひとりが、冷静かつ客観的に考えていく必要がある」と話した。

2017年02月17日 21時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun