鵜が感染症に…山梨の「石和鵜飼」、初の中止に

  • 頬にいぼができた鵜(笛吹市提供)
    頬にいぼができた鵜(笛吹市提供)

 山梨県笛吹市は14日、飼育しているが感染症にかかったとみられるため、20日から笛吹市石和地区の笛吹川で予定していた伝統行事「石和鵜飼うかい」を中止すると発表した。

 1976年に観光客向けの鵜飼が始まって以来、中止は初めて。

 鵜飼は20日~8月19日の水・木・土・日曜に行う予定だった。ただ、この期間中、花火は予定通り毎晩打ち上げられる。

 鵜飼を行っている全国12か所の団体の協議会から10日、「『ポックスウイルス』という感染症にかかったとみられ、いぼができた鵜がいるので確認してほしい」という連絡が市にあった。市が飼育している6羽を調べると、うち5羽に感染したとみられる症状が確認された。ウイルスの毒性は弱く、人間には感染しない。鵜は1~2か月で治る見込み。

 これまで、笛吹市を含めて6か所の鵜がこのウイルスに感染したとみられる。

 14日に記者会見した笛吹市の雨宮良秋・産業観光部長は「鵜飼は夏の誘客の目玉なので大変残念だ」と話している。

 笛吹川の鵜飼は平安時代に始まったとされる。鵜飼は、船に乗った鵜匠うしょうが鵜を操るのが一般的だが、笛吹市では、鵜匠が鵜と一緒に川に入る珍しい「徒歩かち鵜」を行っているため、毎年大勢の観光客が訪れる。

  • 鵜匠が鵜と一緒に川に入る「石和鵜飼」(昨年8月4日)
    鵜匠が鵜と一緒に川に入る「石和鵜飼」(昨年8月4日)