婚姻届、山車に乗って…カップルで市役所へ提出

  • 2人を乗せて大館市役所に到着した「清豊講」の山車(11日、大館市役所前で)
    2人を乗せて大館市役所に到着した「清豊講」の山車(11日、大館市役所前で)

 秋田県大館市に秋を告げる祭り「大館神明社例祭」本祭の11日、一組のカップルが奉納の山車やまに乗って市役所を訪れ、婚姻届を提出した。

 五穀豊穣ほうじょうや商売繁盛、家内安全を願う山車を運行する「講」の仲間の若者たちが、威勢のいいかけ声と囃子はやし、踊りで2人を祝い、見守った市民共々、喜びを倍加させた。

 カップルは市内の大工羽澤顕吾さん(31)、会社員近奈津美さん(33)。羽澤さんが警備責任者を務める「清豊講せいほうこう」の仲間たちに、「届け出を山車に乗ってかなえたい」と願いを伝え、運行責任者の長谷川潤さん(37)らの了解を得て、5月の準備段階から計画を練ってきたという。

 午前11時前、祭り囃子を奏でながら、山車が市役所に到着。そろいのはっぴ姿で山車の先頭に座った2人が、笑顔で事前に用意した婚姻届を手に、窓口に走った。奈津美さんの父親で、北秋田署員の富雄さん(60)は「盛大に祝ってもらえて感謝」と、感無量の面持ちだった。

 届けを終えた羽澤さんは「大好きな祭りの日に結婚できて感動している」、奈津美さんは「すごく思い出に残る」と笑顔。「笑い声の絶えない家庭にしたい」と口をそろえた。結婚式は来春に予定している。

 2人の願いをかなえるため、約70人の仲間たちは本来のコースより約500メートル長く練り歩いた。長谷川さんは「町の明るい話題になった。次のカップルにも期待している」と話した。