父に持病・長男に障害、将来悲観し練炭心中か

 8日午前9時55分頃、福岡県中間市の公営団地の駐車場で、団地に住む男性(81)と長男(50)が乗用車内で倒れているのを、男性の妻(80)が見つけた。

 折尾署員が駆けつけたが、2人ともすでに死亡していた。男性には持病があり、長男も体が不自由だった。同署は、2人が将来を悲観して心中したとみて調べている。

 同署の発表によると、男性は長男と妻、義母との4人暮らし。男性は運転席、長男は助手席におり、いずれもシートを倒した状態だった。車内には練炭が燃えた跡があり、遺書も残されていた。遺書には、長男が脳梗塞こうそくの後遺症で介助が必要なことなどが記され、「一緒に旅立ちます」と書かれていたという。2人は数日前から車で旅行に出ていた。

 一家を知る女性(90)は、男性が長男の車椅子を押し、病院などへ出かける姿をよく見かけたという。「ここ数か月は顔を見ていなかったが、悩んでいたのだろうか」と顔を曇らせた。

 2016年12月に民生委員として男性方を訪れた女性(67)は「(男性の妻から)『家族がいるから大丈夫』と言われたが、何か手伝えることがあったかもしれない」と悔やんだ。

2018年1月11日09:21 Copyright © The Yomiuri Shimbun