政活費詐取「第2の給料、やめると活動致命的」

 神戸市議会の会派「自民党神戸」(解散)による政務活動費(政活費)の不正流用事件で、詐欺罪に問われた同会派の元幹事長・岡島亮介被告(75)ら元市議3人の被告人質問が10日、地裁(小倉哲浩裁判長)であった。

 岡島被告は政活費について「第2の給料のような感覚」と述べ、本来は賄えない、後援会との付き合いや慶弔費といった普段の政治活動を流用分で補っていた、と主張した。

 他の2人は、竹重栄二(68)、会派の会計担当だった梅田幸広(68)両被告。

 起訴状では、3人は2011~15年、架空や金額を水増しした領収書を添付した収支報告書を提出。会派に支給された政活費から、岡島被告が約970万円、梅田被告が約684万円、竹重被告が約656万円をそれぞれだまし取ったとしている。昨年12月の初公判で検察側は、詐取金の一部は会派の裏金に回ったほか、海外旅行費やスナックでの飲食代などに充てられた、と指摘していた。

 この日、3人は「市民に申し訳ない」などと謝罪の言葉を述べた一方、検察側の指摘に反論する場面もあった。

 岡島被告は検察側から「政治活動の費用の節約などできなかったのか」と問われると「(使うのを)やめると活動が致命的になる」と答えた。「裏金を作ろうという意図はなかった」とも話した。

 竹重被告は元男性市議(死亡)から何度も借金を求められる中で流用の手口を教わったと答え、「スナックにはあまり行かないし、使ってもいない」と主張した。梅田被告は使途に地域活動の費用や飲食費を挙げ「(政治資金)パーティー券を買ってもらおうと、会社役員らと飲み食いしていた」と打ち明けた。

 今後の市議選に立候補する可能性について、岡島被告は「ない」と述べたが、竹重被告は「半々」、梅田被告は「後援会に出てほしいと言われたら考える」と答えた。

2018年1月11日10:26 Copyright © The Yomiuri Shimbun