引き抜くと叫び声の伝説「マンドラゴラ」に花

  • 蕾をつけたマンドラゴラ
    蕾をつけたマンドラゴラ

 根を引き抜くと叫び声を上げるという伝説がある植物・マンドラゴラが、兵庫県南あわじ市八木養宜上の「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で開花した。

 国内の施設で花が見られるのは珍しいという。

 地中海沿岸などが原産のナス科の植物で、マンドレイクとも呼ばれる。花は紫色で小さく、順次開花。11日現在でつぼみが七つある。花は20日頃まで見られそうだという。

 人の形のように見える根が特徴で、古くから旧約聖書など様々な書物に記述がある。「引き抜くと悲鳴を上げ、聞いた人間は死ぬ」との言い伝えがあり、麻酔薬の原料のほか、魔術やまじない、錬金術に使う薬の材料として小説や映画、アニメでたびたび取り上げられてきた。

 「ハリー・ポッター」や、洲本市出身のゲームデザイナー堀井雄二さんが手がけた人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズにも登場。根は強い毒を含み、安易な採取への戒めが伝承になったという説がある。

 同園では10年以上前から栽培しているが、開花は初めて。昨年12月19日に咲き、コアラ館で同25日から、言い伝えの説明を添えて展示している。

 実は、同園では2013年に根を引き抜いて植え替えた。栽培担当者は「耳栓をしていたので、大丈夫でした」としている。

2018年1月13日10:04 Copyright © The Yomiuri Shimbun