高齢者の心理熟知、「伝説の訪問盗」に実刑判決

 市役所職員などと名乗って高齢者の家を訪問し、隙をみて現金を盗んだとして、窃盗罪に問われた住居不定、無職の男(68)に対し、前橋地裁は16日、懲役2年6月の判決(求刑・懲役3年)を言い渡した。

 中野哲美裁判官は「高齢者の心理を熟知した巧妙な手口。職業的で常習性が極めて高い」と述べた。

 判決によると、男は2012年6月から17年6月にかけて、群馬県伊勢崎市や高崎市などの高齢者宅計10か所から、現金計約127万円や通帳などを盗んだ。「役所の配布物が届いているはず」などと言って上がりこみ、高齢者に紙幣の両替を頼んで、現金や通帳の保管場所を確かめるという手口だった。

 県警によると、県内では30年ほど前から同様の手口の窃盗事件が繰り返されてきた。容疑者が捕まらず、捜査関係者の間で「伝説の訪問盗」と呼ばれていた。県警は防犯カメラの映像などから牧野被告を割り出し、17年6月に逮捕した。

2018年4月17日18:06 Copyright © The Yomiuri Shimbun