2018大学入試センター試験 英語(筆記) 問題分析

ヨミウリ・オンラインの大学入試特集では、2018大学入試センター試験の問題、正解、分析を速報します。問題と正解は大学入試センター発表。分析は代々木ゼミナール。

総評と分析

問題構成に一部変更があった。また、分量もやや増加した。


第3問から対話文完成問題がなくなり、第5問では題材が物語文から日誌の抜粋に変わった。また、全体の読解量が昨年度より増えた。

問題分析

大問数 大問数は6で、昨年度と同じ。
設問数 設問数は48で、昨年度より設問数は1問減った。
解答数 解答数は54で、昨年度より1つ減った。

問題量

  • 第3問~第6問の読解問題の本文語数は約2900語で、昨年度より約100語増えた。
  • 設問選択肢を合わせた総語数は約3700語で、昨年度より約100語増えた。

出題分野・出題内容

  • 問題形式に変化はあったが、全体としては例年通り、発音・アクセント、文法・語法・語彙をはじめ、会話文完成、語句整序、文脈・要旨把握、図表情報把握、説明文読解など、幅広く英語力を測る出題であった。
  • 第5問の題材が物語文から架空の日誌の抜粋に変わった。

出題形式

  • 第2問Cの対話文中の英文を完成させる問題で、会話のやりとりが長くなった。また、第3問から対話文中に英文を補充する問題がなくなった。第4問Bの広告の内容を読み取る問題では、設問数が昨年度より1問増加して4問となった。

難易度(全体)

  • 問題構成・形式に変化があり、また読解量が若干増えた。全体の難易度は昨年度並み。

設問別分析

第1問 (14点満点)

配点 出題内容 難易度
A6 発音 標準
B 8 アクセント 標準

A・Bともに昨年度と同じ形式である。Aは下線部の発音が異なるものを選択する形式で、母音が1問、母音+子音(ed)が1問、母音+r(ir、ar、our、or)が1問出題された。問3の母音+rの発音の識別は受験生が苦手とするところである。Bは第一アクセントの位置が異なるものを選択する形式。昨年度と同様、2音節語が1問、3音節語が2問、4音節語が1問である。問2のregisterになじみがないため、アクセントを誤った人が多かったかもしれない。

第2問 (47点満点)

配点 出題内容 難易度
A20 文法・語法・語彙 標準
B 12 語句整序英文完成 標準
C 15 対話文完成 やや難

A・B・Cともに昨年度と同じ形式である。Aは文法・語法・語彙の知識を問う問題で、昨年度同様10問中3問で2個組合せの選択肢を選ぶ形式である。難易度は昨年並みであるが、問1・2は形容詞や副詞について正確な知識を問う設問であり、やや難しい。Bは昨年度と同様の語句整序完成問題であった。Cは昨年度と形式は変わらないが、分量が増え、文法知識だけでなく文脈に沿って英文を完成させる力が問われる問題であった。全体を通して、難しい知識を問うものではないが、正確な文法知識と文脈把握が求められる問いであった。

第3問 (33点満点)

配点 出題内容 難易度
A15 不要文指摘(本文430語) 標準
B 18 意見要約文選択「映像制作の課題について」(本文591語/設問選択肢85語) 標準

問題構成に変更があり、昨年までAで出題されていた対話文完成が姿を消した。それに応じて、不要文指摘がAとして、意見要約文選択がBとして出題された。問題数は減少したが、A・Bともに昨年度の同形式の問題より読解量が増えている。難易度は昨年度並みで、特に不要文指摘は昨年度と同様不要な文がわかりやすく、迷わず選べたはずだ。意見要約文選択では、昨年度に引き続いて最後の問題で議論全体の内容を踏まえて解答を選ぶ問題が出題された。

第4問 (40点満点)

配点 出題内容 難易度
A20 図表(グラフ)「色が消費者の購買行動に与える影響」(本文406語/設問選択肢179語) 標準
B 20 図表(広告)「パパのための料理教室」 (本文234語/設問選択肢175語) 標準

Aは色が購買行動にどう影響するかについての調査をテーマとした文章と1つのグラフから必要な情報を読み取る問題。論理展開がわかりやすく読み進めやすい。昨年度より語数が100語以上減少したが、グラフの数や設問の内容は同様である。Bは料理教室に関する広告を読んで設問に答える問題。問2に計算問題が復活し、設問数が昨年度の3問から4問に増加した。問4は正答の根拠となる記述がAn empty stomachのみであったため戸惑った受験生がいるかもしれない。第4問全体の難易度は昨年度並みである。

第5問 (30点満点)

配点 出題内容 難易度
30 読解(日誌)「宇宙人から見た地球」(本文636語/設問選択肢158語) やや難

読解の題材が昨年度までの物語文から架空の日誌に変わった。本文・選択肢の語数ともに20語程度減り、全体の分量は昨年度より若干減少した。本文の設定は「タコのような姿をした宇宙人が地球と思われる惑星を探索する」というもので、後半まで読み進めていくうちにようやく設定が理解できる。日誌の内容から作者の姿を推測させる問題など、本文の内容と選択肢を単純に照合するだけでは解けない問題が複数出題されているため、昨年度よりやや難化している。

第6問 (36点満点)

配点 出題内容 難易度
A30 読解(論説文)「技術進歩は世界の見方を変える」(本文602語/設問選択肢173語) 標準
B 6 パラグラフ要旨選択(設問選択肢32語) 標準

望遠鏡などの発明を例に、「技術進歩は世界の見方を変える」ことを論じる文章を用いた読解問題である。本文の分量は昨年度の593語からやや増加して602語となった。問題構成はパラグラフごとの内容一致に加え、下線部の表現の意味を問う問題、本文の主題を問う問題がありほぼ昨年度と同様である。パラグラフ(2)から(5)でそれぞれ望遠鏡、顕微鏡、カメラ、X線という別個の技術について述べられており、内容は比較的理解しやすかったと思われる。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
平均点 123.73点 112.43点 116.17点 118.87点 119.15点
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