2018大学入試センター試験 地学基礎 問題分析

ヨミウリ・オンラインの大学入試特集では、2018大学入試センター試験の問題、正解、分析を速報します。問題と正解は大学入試センター発表。分析は代々木ゼミナール。

総評と分析

大問数は一昨年までと同じ3題に戻り、昨年同様に基本的な知識が中心の出題。科学エッセイを出典とするリード文が見られた。


大問数は1題減少したが、解答数は変化無し。例年通り考察・読図・計算を含む多彩な問題が出題された。計算問題が減少し、問われる知識は基本的なもので、選択肢も正答を選びやすい。

問題分析

大問数 大問数は3で昨年より1減少。
設問数 設問数は15で昨年と変化無し。
解答数 解答数は15で昨年と変化無し。

問題量

  • 時間に対して適量と思われる。
  • 大問数が1題減少した分、ページ数も減少した。

出題分野・出題内容

  • 第1問は地球分野から8題、第2問は大気・海洋分野から4題、第3問は宇宙分野から3題の出題。
  • 計算問題は1題のみで昨年より減少した。昨年に引き続いて、地震波の到達と震源距離に関するグラフの読図・計算問題であった。
  • 第2問のリード文は、寺田寅彦の随筆「茶碗の湯」を出典としていた。

出題形式

  • 選択肢の数は6つの問題が2題、4つの問題が13題となった。例年通り正文・誤文・穴埋め・計算・読図・考察などが盛り込まれた多彩な出題形式だった。

難易度(全体)

  • 計算を要する問題が減少し、基礎知識を問う問題が増加した。目新しい図表の出題はなく、全体的に正しい選択肢や誤りの選択肢を判別しやすい問題が増加しているため、全体の難易度はやや易化していると思われる。

設問別分析

第1問 (27点満点)

配点 出題内容 難易度
10 地球の核の大きさ、地殻とマントル、緊急地震速報の計算 標準
7 地質断面図、地層の形成順序、示準化石 標準
6 火成岩の区分と主要造岩鉱物、色指数 やや易
4 変成作用と変成岩 やや易

Aの問1・2は核の大きさや地殻とマントルについての知識問題である。問3は震源距離と緊急地震速報に関する読図・計算問題で、昨年の出題ではグラフの縦軸に初期微動継続時間をとっていたが、本問ではP波到達までの時間を縦軸にとっていた。計算の内容は易しい。Bは地質断面図に関する問題で、問4は形成順序の判断、問5は化石の年代を問うものだった。Cはよく目にする火成岩の区分図で、知識を問う平易な問題であった。Dは変成作用に関する問題で、誤文の選択肢は選びやすい。

第2問 (13点満点)

配点 出題内容 難易度
13 水蒸気の凝結、潜熱、温度差による鉛直循環、上昇流 やや易

リード文は寺田寅彦の随筆「茶碗の湯」からの出典であった。問題文では明示されていないが、大気・海洋分野の出題である。他分野の選択肢があることで正解の選択肢を選びやすくしている。問1・2は茶碗の湯という身近な現象から雲のでき方や潜熱についての知識を問われた。問3では大気や海洋以外でも太陽に見られる粒状斑も熱による対流現象であることを理解しておきたい。問4は大気の上昇流と自然現象や災害との関わりが問われた。それぞれの地学現象の原因を正しく理解していれば、正答は容易だろう。

第3問 (10点満点)

配点 出題内容 難易度
10 恒星の誕生、星間物質の起源と性質、マグマオーシャン やや易

先生と生徒の対話形式のリード文を通して、恒星の誕生や原始地球について問われた。各問とも知識問題である。問1は恒星の誕生時における核融合反応を問うた穴埋め形式の問題であった。問2は星間塵や星間ガスに関する知識を問うた問題で、やや細かい知識が必要だった。問3は原始地球の表面温度上昇の原因を問う問題で、誤りの選択肢の「地球内部の核融合反応」を間違えて選びやすいが、核融合反応は恒星中心部のような超高温・高圧下でなければ起こらないことに注意する。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
平均点 32.5点 33.9点 26.99点
ADOBE READER ダウンロード

PDFファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社が配布しているAdobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerをインストールすることにより、PDFファイルの閲覧・印刷などが可能になります。