2018大学入試センター試験 化学基礎 問題分析

ヨミウリ・オンラインの大学入試特集では、2018大学入試センター試験の問題、正解、分析を速報します。問題と正解は大学入試センター発表。分析は代々木ゼミナール。

総評と分析

一部細かい知識を問う問題が出題されたが、考察力を必要とする問題が減少し、全体として解答しやすい出題であった。


知識問題が11問、計算問題が5問であり、昨年と比べ、計算問題の割合が減少した。また、知識問題・計算問題ともに基本的な出題が多かったが、日常生活の化学に関する知識問題などでは悩んだ受験生も多かったかもしれない。

問題分析

大問数 大問数は2で昨年から変更はない。
設問数 設問数は大問ごとに7の計14で昨年から変更はない。
解答数 解答数は第1問で9、第2問で7となったが、計16で昨年から変更はない。

問題量

  • 知識問題は昨年より2問増加し11問となり、計算問題は昨年より2問減少し5問となったが、全体としては計16問であり、問題量は昨年から変更はない。

出題分野・出題内容

  • 第1問は物質の構成、化学結合、第2問は物質量と化学反応式、酸・塩基、酸化・還元などを中心に出題された。
  • 第1問は知識が主となる分野からの出題、第2問は知識と計算力、グラフの読み取りなどのやや考察力が必要となる分野からの出題であった。
  • 日常生活の化学に関する問題が多く出題された。

出題形式

  • 出題形式は、従来のセンター試験と同様、小問集合形式であった。各小問の選択肢の数は、例年通り5択または6択のものが中心で、昨年見られた8択のものがなくなった。

難易度(全体)

  • 昨年よりも考察的な問題は減少したが、計算問題ではやや難易度が高いものも見られた。知識問題では、特に身のまわりの化学に関して細かい知識が要するものが出題され、常識力が問われた。他は基本的で解きやすいものがほとんどであった。全体としては昨年よりやや易化。

設問別分析

第1問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
問16 原子の性質、結晶 やや易
問2 3 電子配置 やや易
問3 3 電子の総数 やや易
問4 3 物質量 標準
問5 4 元素の分析 やや難
問6 3 物質の三態 標準
問7 3 日常生活の化学 やや難

第1問は主として物質の構成からの出題で、知識が中心。問1の原子の性質と結晶の問題は基本的なもの。問2の電子配置の問題もホウ素の原子番号が頭にはいっていれば楽に解ける。問3の電子の総数の問題は、各原子の原子番号を知っているかが鍵となる。問4の物質量の計算は、物質量の意味がわかっていれば解ける。問5は無機反応に関する細かい知識を要するので、戸惑った受験生も多いかもしれない。問6は水に関する常識的な知識があれば解ける。問7は化学と人間生活からの出題で、ここでもやや細かい知識を要する。

第2問 (25点満点)

配点 出題内容 難易度
問13 物質量 標準
問2 4 混合気体の計算 やや難
問3 4 モル濃度 標準
問4 3 身近な物質のpH 標準
問5 4 滴定曲線 やや難
問6 3 酸化還元反応 やや易
問7 4 身のまわりの電池 標準

第2問は物質の変化からの出題で、計算問題や考察問題を多く含んでいる。問1の物質量の計算の問題は、計算自体は楽だが、分子の構造に関する知識が必要。問2の混合気体の計算の問題はやや煩雑。問3の溶液の濃度変換に関する問題はオーソドックスなパターンの問題。問4の身近な物質のpHの問題は常識の有無がポイント。問5は滴定前と後のpHをチェックする必要があり、やや考察的。問6の酸化還元反応の問題は、頻出の形式で平易。問7の身のまわりの電池の問題では、一次電池の意味がわかっていれば解ける。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
平均点 28.59点 26.77点 35.3点
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