2018大学入試センター試験 物理基礎 問題分析

ヨミウリ・オンラインの大学入試特集では、2018大学入試センター試験の問題、正解、分析を速報します。問題と正解は大学入試センター発表。分析は代々木ゼミナール。

総評と分析

昨年同様、数値計算が目立つが、全体的に基本問題が中心の出題は変わらず。また、グラフ選択の問題が復活した。


知識があると有利な問題があった。そして、グラフ選択問題が復活した。第2問、第3問はA、Bに分割されての出題で、数値計算、答の組合せを問う問題等の出題の形式については昨年と変わらなかった。基本問題を中心とした出題であるが、第1問の問4はやや思考力を要する。また、力学的エネルギー保存、磁場に関する問題は出題されなかった。

問題分析

大問数 大問数は3で昨年と変更なし。
設問数 設問数は13で昨年と変更なし。
解答数 解答数は13で昨年と変更なし。

問題量

  • 数値計算の問題(数値を答える問題を含む)は、昨年と同様5であった。
  • グラフ選択の問題が、昨年の0から1に増加した。
  • 答の組合せを問う問題は、昨年と同様5であった。

出題分野・出題内容

  • 第1問は、物理基礎全範囲からの小問集合。
  • 第2問は、Aが波の重ね合わせとうなりの現象、Bが電気抵抗。
  • 第3問は、Aが台車から打ち出された小球の運動、Bが滑車にかけられた物体の運動。

出題形式

  • 第1問は小問集合形式。第2問、第3問は、A、Bに分割され、それぞれ異なる問題となっている。

難易度(全体)

  • 基本問題を中心とした出題であり、やや思考力・計算力を要する設問もあったが、難易度は昨年に比べてやや易化したと思われる。

設問別分析

第1問 (20点満点)

配点 出題内容 難易度
問14 仕事 やや易
問2 4 力のつり合い やや易
問3 4 静電気に関する知識問題 やや易
問4 4 音速 やや難
問5 4 熱容量・熱量の保存 標準

問1は仕事、問2は力のつり合いに関する基本問題であり、確実に得点したい。問3は静電気に関する基本的な知識問題の組み合わせであり、これも落とせない問題。問4は音速の数値を知識として問われたが、桁数ですぐに正解を絞れる。また、解答2・8を選んだ場合は2点与えられることから、音速の数値よりも距離の計算が重視されていた。問5の熱量の計算は基本的である。熱容量の大小関係は、熱量の保存を考えればグラフからすぐに判断でき、計算はほとんど必要ない。

第2問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
A8 うなり 標準
B 7 電気抵抗 やや難

A:問1はうなりの基本的な設問であるが、教科書などでうなりのグラフを確認しているかで差がつく。解答8を選んだ場合は2点与えられることから、グラフの概形の理解が重視されていた。グラフの知識がなくとも、変位が2倍および0となる時刻に着目し、波の重ね合わせを考えれば正解のグラフは選択可能である。問2はうなりの基本公式に関する設問である。B:問3は抵抗の消費電力による設問であり、易しい。与えられた時間が1.0秒間であることから12Jを消費電力(12W)の情報として理解できるかがポイントとなる。問4は抵抗率で表す抵抗の式に関する設問であるが、計算量が多い。金属線bを基準に比を考えると計算の負担が減らせる。

第3問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
A8 鉛直投げ上げ運動と放物運動 標準
B 7 力と加速度 標準

A:問1は鉛直投げ上げ運動の基本的な設問であり、易しい。問2は放物運動が水平方向の等速運動と鉛直方向の投げ上げ運動の組み合わせであることの理解を問われている。B:滑車にかけたひもにつながれた物体の運動に関する基本的な設問で、滑車の左側につながれた物体BとCを一体として扱うと考えやすい。問3は物体にはたらく力を確かめ、適切に力のつり合いを立式できればよい。問4も同様に力を確かめ、適切に運動方程式を立式できればよい。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
平均点 29.69点 34.37点 31.52点
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