2018大学入試センター試験 生物基礎 問題分析

ヨミウリ・オンラインの大学入試特集では、2018大学入試センター試験の問題、正解、分析を速報します。問題と正解は大学入試センター発表。分析は代々木ゼミナール。

総評と分析

問題ページ数が3ページ増加した。標準的な知識問題が中心であるが、目新しい図表を用いた資料解析問題も出題された。


大問3題がそれぞれA・Bに分割され、幅広い内容が知識問題を中心に出題されている。教科書では参考やコラム扱いとなっている問題も見られた。計算問題は出題されなかったが、資料解析問題は出題された。

問題分析

大問数 大問数は、昨年度と同様3であった。
設問数 設問数は、昨年度より1増加し、16であった。
解答数 解答数は、昨年度と同様17であった。

問題量

  • 問題ページ数は実質15ページであり、昨年度よりも3ページ増加した。

出題分野・出題内容

  • 第1問は『生物の特徴および遺伝子とそのはたらき』から「生物の特徴と細胞の構造」と「遺伝子とそのはたらき」が出題された。問5では、教科書で参考やコラムとして扱われているDNAの研究史について出題された。
  • 第2問は『生物の体内環境の維持』から「体液、腎臓のはたらき」と「体内環境の調節」が出題された。
  • 第3問は『生物多様性と生態系』から「気候とバイオーム」と「遷移の過程としくみ」が出題された。問2と問4では、目新しい図表が題材となっている。

出題形式

  • すべての大問がA・Bの中問に分かれていた。
  • 複数の答えを組み合わせて解答する形式の問題は、昨年度と同様7問であった。

難易度(全体)

  • 問題のページ数が3ページ増加したことに加え、目新しい図表を用いた資料解析問題が2問出題されたため、解答に時間がかかっただろう。また、教科書では参考やコラム扱いとなっている問題も見られ、より詳細かつ正確な知識が問われるようになった。全体の難易度は昨年より難化したと思われる。

設問別分析

第1問 (19点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 生物の特徴と細胞の構造 標準
B 10 遺伝子とそのはたらき 標準

A:問2は、誤りの選択肢として教科書で「発展」扱いであるリボソームのはたらきが問われたため、消去法などでは正答を選べず、他の選択肢中の細胞小器官についての正確な知識が必要であった。 B:問5は、教科書では「コラム」や「参考」として扱われている「DNAの研究」についての知識が問われた。研究史についての知識が十分でなくとも、研究者名は与えられていないので、各研究がどのような意義をもつかを考えれば正答に辿りつくことができるであろう。

第2問 (15点満点)

配点 出題内容 難易度
A9 体液、腎臓のはたらき 標準
B 6 体内環境の調節 標準

A:問1の血管や血液に関する知識問題では、動脈・静脈と動脈血・静脈血の区別など、やや紛らわしい選択肢もあるため、生物用語の正確な知識だけではなく選択肢の文の丁寧な読み取りが必要であった。 B:問5は、ホルモンと自律神経のはたらきに関する標準的な知識問題であるが、周辺事項を総合的に理解している必要があった。

第3問 (16点満点)

配点 出題内容 難易度
A6 気候とバイオーム やや難
B 10 遷移の過程としくみ やや難

A:問1は気候とバイオームの関係を問う知識問題。問2は丁寧な説明があるものの、教科書では扱われていない自然植生や代償植生に関する読図問題であり、日本のバイオームの正しい理解がポイントとなる。 B:問3・5は遷移の過程としくみに関する知識問題。問4は新しい池と古い池の詳しい資料から、遷移の進行と環境変化の関係が問われているが、遷移の理解が十分であれば、選択肢の内容だけでも正答を得ることができよう。

大学入試センター試験平均点(過去5年分)

年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度
平均点 39.47点 27.58点 26.66点
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