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スキージャンプ女子 海外2強「力と技」融合

  • 第4戦、3位に入って表彰台で笑顔をみせる高梨沙羅(右)。左はアルトハウス、中央がルンビ=上甲鉄撮影
    第4戦、3位に入って表彰台で笑顔をみせる高梨沙羅(右)。左はアルトハウス、中央がルンビ=上甲鉄撮影

 17日にドイツ・ヒンターツァルテンで行われたノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第4戦(HS108メートル、K点95メートル)は、高梨沙羅(クラレ)が日本勢最高の3位に入ったが、歴代単独最多の54勝は来年に持ち越しとなった。伊藤有希(土屋ホーム)は5位、岩渕香里(北野建設)は9位、勢藤優花ゆうか(北海道ハイテクAC)は20位。マーレン・ルンビ(ノルウェー)が今季2勝目、通算6勝目を挙げた。

W杯ジャンプ女子の主な上位選手の成績
順位 選手 飛距離 得点
第1戦(HS 98メートル、K点90メートル)
ルンビ 96メートル、96メートル 271.5
アルトハウス 94メートル、93メートル 262.2
高梨 93メートル、89メートル 252
伊藤 93メートル50、87メートル50 246.1
第2戦(HS 98メートル、K点90メートル)
アルトハウス 98メートル50、93メートル 271.7
ルンビ 98メートル50、92メートル50 267.3
伊藤 95メートル、88メートル 249.2
高梨 94メートル50、87メートル 248.2
第3戦(HS 140メートル、K点123メートル)
アルトハウス 138メートル50、139メートル50 308.2
ルンビ 130メートル、139メートル 284.3
高梨 137メートル、136メートル 275.8
伊藤 122メートル50、127メートル50 249.4
第4戦(HS 108メートル、K点95メートル)
ルンビ 105メートル、102メートル 269.1
アルトハウス 102メートル50、99メートル 254.7
高梨 98メートル、100メートル 248.8
伊藤 96メートル50、98メートル 239.9

1、2位占める

 ジャンプ女子は年内のW杯が終了。日本勢は高梨が2回、伊藤が1回、いずれも3位に入ったのが最高で、成長著しい海外勢の前に未勝利のまま年を越す、五輪シーズン幕開けとなった。

 今季のW杯は、第1、4戦を23歳のルンビ、第2、3戦を21歳のカタリナ・アルトハウス(独)が制した。4試合とも2人で1、2位を占め、2強状態が続く。ともに昨季初めてW杯で優勝するなど、伸び盛りの選手。今季はパワフルさに磨きをかけ、助走速度では高梨と伊藤を時速1キロ前後引き離している。日本女子の鷲沢徹チーフコーチも「ここまで来るとは想像以上だった」と驚く。海外チームは数年前から高梨らの飛躍の映像を分析し、技術面の強化に生かしているという。

日本勢反転攻勢へ猛練習

 一方の日本勢は、雨など気象条件に左右され、氷の助走路で行う練習が思うように積めなかったのが低空飛行の要因だ。助走姿勢の組み方や重心の位置取り、踏み切り動作、空中姿勢などを練習で繰り返して体に染み込ませなければ好飛躍は生まれないが、その確立まで至っていないのが現状だ。鷲沢コーチは「日本の皆さんはすごく心配しているようだが、ここまでは想定内。絶対目標の平昌五輪までの過程として捉えている」と強気に話す。

 高梨は「自分のジャンプを完成させ、自信を持てるまで練習したい」と言い、伊藤は「助走の感覚は良くなってきた。ここから調子を上げていきたい」と意欲的だ。国内で行う年末年始のジャンプ練習が、反転攻勢の鍵になる。(ヒンターツァルテン 増田剛士)

2017年12月19日14:00 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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