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[平昌へ ライバルたち]豪快飛躍 安定感増す…マーレン・ルンビ(2018年1月17日)

◇スキージャンプ女子 マーレン・ルンビ 23(ノルウェー)

  • W杯個人第5戦で優勝したマーレン・ルンビ
    W杯個人第5戦で優勝したマーレン・ルンビ

 今季のワールドカップ(W杯)で6戦を終えて4勝。残り2戦も2位。高梨沙羅(クラレ)が1強時代を築いてきた女子ジャンプを今、驚異的な強さでリードしている。

 13、14日に札幌市の宮の森ジャンプ競技場で行われたW杯個人第5、6戦。K点を大きく越える大ジャンプを連日そろえて2勝を挙げ、昨年12月の第4戦からの連勝も3に伸ばした。

 身長1メートル70を超える恵まれた体格を生かしたダイナミックなジャンプが売りだったが、今季は「うまさ」も加わった。

 第5戦で快勝しながら、第6戦では助走から踏み切りまでのテクニックを思い切って変え、飛距離も伸ばした。第5戦はやや高めの助走姿勢を組んでいたが、低く構えた第6戦は2回目に2日間で最長の98メートル50をマーク。「飛び方を変えたのがうまくいった」と自賛した。

 昨季は初優勝を含め4勝を挙げた飛躍のシーズンだったが、安定感のなさが課題だった。象徴的だったのが昨年2月にフィンランドで行われた世界選手権。1回目でトップに立ちながら、2回目に失速。カリナ・フォクト(独)、伊藤有希(土屋ホーム)、高梨に逆転を許し、4位に沈んだ。

 安定感を増すため、夏場に「たくさんトレーニングを積んだ。テクニックの練習も自分で考えながらやっていた」と言う。助走や踏み切りの精度は格段に向上し、高梨は「テクニックが安定し、良いポジションで踏み切れている。それが空中の後半までつながり、男子のジャンプに近くなってきている」と舌を巻く。

 シーズン中はジャンプに専念するが、オフには大学でスポーツ科学を学び、趣味のサッカーも楽しむ。「スキーのことばかり考えているわけじゃない。ジャンプをしていない時は自分の時間を持つ。それが競技にとってもいいと思う」。オンとオフを切り替え、充実した日々を過ごす。

  • シーズンオフには大学でスポーツ科学を学んでいるというマーレン・ルンビ
    シーズンオフには大学でスポーツ科学を学んでいるというマーレン・ルンビ

 ノルウェーではジャンプと言えば男子の人気が圧倒的だが、「オリンピックは世界中が注目する特別な場所。素晴らしいジャンプをして、素晴らしい成績を収めたい」。母国で女子ジャンプに光を当てる役割も担う。(増田剛士)

 1994年生まれ。ソチ五輪8位。世界選手権は5大会連続で出場し、2017年の4位が最高。W杯通算8勝は女子歴代4位。

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2018年1月25日11:13 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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