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平昌リポート

「準備は完璧」…地元自治体の観光担当局長

 平昌(ピョンチャン)オリンピック開幕まで間もなく。競技場のある平昌、江陵(カンヌン)は、ともに江原道(カンウォンド)にある。江原道で観光を担当する局長に、オリンピックに向けて観戦客を迎え入れる準備状況などを聞いた。(読売新聞 村井利之)

 江原道庁のある春川(チュンチョン)市は、ドラマ「冬のソナタ(冬ソナ)」で主人公が高校時代を過ごした場所として描かれた。自然の豊かな地域だ。ソウルから春川市までは、都市間高速鉄道ITXで1時間ほど。

 訪問した1月13日には、ソウルから郊外へ出かける韓国人客も多く乗り合わせていた。春川駅で下車して到着した江原道庁には、庁舎の屋上に飾られたオリンピック、パラリンピックの大きなマスコットが出迎えてくれた。

 インタビューに応じてくれたのは、道庁のユン・ソンボ文化観光体育局長。ユン局長は、「オリンピックの準備は完璧です」と述べ、たくさんの人に江原道を訪れてほしいとPRした。


 

 ――冬ソナブームがあった時には、たくさんの観光客が春川を訪れたと聞きます。現在の様子はどうですか。

 冬ソナは韓国で2002年、日本では翌年に放映されました。冬ソナは韓流観光の元祖と言えます。04年頃から本格的に観光客が訪れるようになり、年々増加し続けました。日本以外でも、フィリピンや台湾からの観光客が増えました。観光客の訪問地も、冬ソナで紹介されたナミソム(湖の中の島にセコイア並木が伸びる)だけでなく、ソラクサン(美しい渓谷のある国立公園)などにも広がっています。最近は、「トッケビ(韓国語で「鬼」の意味)」「太陽の末裔(まつえい)」など、第2の冬ソナともいえるドラマを見て、ロケ地を訪れる観光客も増えています。

 

  • 江原道庁に飾られたオリンピック、パラリンピックの大きなマスコット。大会のムードを盛り上げていた(韓国・春川市で)
    江原道庁に飾られたオリンピック、パラリンピックの大きなマスコット。大会のムードを盛り上げていた(韓国・春川市で)

 ――市民の期待感や盛り上がりについて、どのように捉えていますか。

 オリンピックやパラリンピックの誘致成功は道民の熱意の結果です。開幕まで1か月を切って、観光客を迎えるために道民は「親切サービス」「ほほ笑み運動」などを行って、最善を尽くしています。ボランティアやサポートサービスを行うスタッフも、「オリンピックの主人公は私」と常に意識しています。オリンピックやパラリンピックを契機に、江原道が世界的な観光地になることを願っています。

 

 ――オリンピック・パラリンピックの観戦客に、一足伸ばして楽しんでもらえる、お勧めの場所は。

 

 平昌では、月精寺というお寺が有名です。山寺での暮らしを体験する「テンプルステイ」もできます。(ブランド牛の)韓牛も人気があります。

 江陵には、韓国の紙幣にも描かれている儒学者オジュッコンの生家があって、歴史を学べます。海岸部には喫茶店が多く並ぶ「コーヒーストリート」があり、有名な観光地になっています。

 旌善(チョンソン)(平昌に隣接し、アルペンスキー会場がある)では伝統的な市場「チョンソン・アリラン」があって、庶民の雰囲気を感じられると思います。また、線になった鉄道のレールを利用したトロッコのようなレールバイクなど体験型の観光地もあります。

 インタビューの最後にメッセージを求めると、「大会の準備は完璧です」と自信を見せ、韓国・日本両国の選手の活躍を祈り、「ファイト、平昌!ファイト、日本!」とエールを送った。

 ◇ ◇ ◇

 インタビューでは、大会を通じて観光地として大きく売り出そうという意気込みを強く感じた。観戦客が、大会で江原道を訪れるだけでなく、別の季節や機会にも訪れたくなるような魅力をアピールできるか。再び訪れる大会本番でも、その様子を見ていきたい。

2018年2月2日14:00 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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