羽生結弦展

女性ファン殺到 「応援ありがとうございます! 羽生結弦展」が東京で開幕

 平昌オリンピックのフィギュアスケート男子で、66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦選手(23)(ANA)の輝かしい軌跡を振り返る「応援ありがとうございます! 羽生結弦展」が4月11日、東京・日本橋高島屋8階ホールで始まった。主催の読売新聞社が撮影した報道写真のほか、衣装やスケート靴、メダルなど約200点が展示された会場は、初日からファンの熱気に満たされた。日本橋高島屋での展覧会は23日まで。その後は、大阪、京都、新潟、仙台、名古屋、横浜で8月20日まで順次開催される。いずれの会場も入場無料だ。

衣装にうっとり「こんなにきゃしゃなんだ…」

  • 羽生選手が実際に身につけた衣装に見入る女性ら
    羽生選手が実際に身につけた衣装に見入る女性ら

 展覧会初日の朝。平日にもかかわらず、玄関前には夜明け頃から、そのほとんどを女性が占めた来場者たちが行列を作った。日本橋高島屋は、開場を15分早めて対応した。

 羽生選手がソチ五輪のショートプログラムで着たブルーと黒の衣装の前で、埼玉県志木市から足を運んだ奥井道子さん(44)が、ため息をついた。「ユヅ(羽生選手の愛称)って、こんなにきゃしゃなんだ……。リンクでは大きく見えるのに」。深くうなずいた同行の友人、横田夏樹さん(39)(さいたま市)は、「入り口にあった大きな写真パネルで、ユヅに迎えてもらった気分になれた」と声を弾ませた。

  • 会場に並んだ記事パネルや本紙の写真
    会場に並んだ記事パネルや本紙の写真

 展示は、本紙カメラマンが撮影してきた100点以上の報道写真が中心だ。

 渾身(こんしん)のフリー演技を終え、故障を抱えていた自身の右足首に「頑張ってくれたね」と手を触れる場面、金メダルを手にほほ笑む表彰式――。そんな記憶に新しい平昌五輪の名場面はもちろん、全日本ジュニア選手権を初制覇した2008年からの10シーズンで撮影したカットがずらり。五輪や世界選手権、グランプリファイナルなど、節目の大会については、当時の紙面や羽生選手のコメントで再構成した記事パネルもある。

  • 篠山氏が撮った写真(左)を見つめる来場者たち
    篠山氏が撮った写真(左)を見つめる来場者たち

 写真家の篠山紀信氏が2011年に撮影した、高校の制服姿でスキップする1枚や、羽生選手を長く撮り続けてきたスポーツフォトグラファーの田中宣明氏、能登直氏の作品も展示されている。3氏の写真は主に羽生選手の表情をとらえたショットで、競技の決定的な一瞬を狙った報道写真との対比も楽しめる。


コマ送り画像で楽しむ 華麗な4回転ジャンプ

  • 壁に掛けられた4回転ジャンプの連続写真パネルが、右のスマホ画面上ではコマ送り画像で楽しめる
    壁に掛けられた4回転ジャンプの連続写真パネルが、右のスマホ画面上ではコマ送り画像で楽しめる

 先端技術を駆使した展示も用意された。パナソニックの「LinkRay」は、発光ダイオード(LED)の光源に専用アプリを起動したスマートフォンをかざすと、様々な情報を素早く取得できるという技術だ。集客施設の案内や災害情報提供、商品広告などで活用が始まっている。今回の展覧会では、羽生選手が平昌で決めた4回転ジャンプを撮った本紙の連続写真を、コマ送りで見せるというサービスに応用された。

 川崎市から訪れた大沢香織里さん(40)は、「リアルな画像で、写真やテレビとは違った面白さ。専用のメガネをかけたりせずに、自分のスマホ画面で見られるのも手軽でいい」と笑顔を見せた。パナソニックの担当者は、「東京オリンピックでも画像提供に活用したい技術。人気のあるスポーツ展を通じて、認知度を上げたい」と出展の狙いを語った。

  • 写真集などのグッズ売り場もにぎわった
    写真集などのグッズ売り場もにぎわった

 会場では、写真集(オールカラー96ページ、税込み2501円)や、ポストカード(5枚組、701円)など会場限定のグッズ約50種類も、飛ぶような売れ行き。売り上げの一部は東日本大震災復興支援のために寄付される。


「応援ありがとうございます! 羽生結弦展」
◇主催 読売新聞社
◇後援 公益財団法人 日本スケート連盟
◇協力 ANA
◇協賛 味の素、東京西川、ファイテン
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