科学技術予算、年3000億円増…20年度まで

 政府は21日の総合科学技術・イノベーション会議で、科学技術予算を2020年度までに4兆4000億円に増やす方針を決めた。

 17年度予算より9000億円の増加となる。6月にもまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)に盛り込む。

 米欧中などは科学技術予算を伸ばしているのに対し、日本の科学技術予算は近年、3兆5000億円程度(17年度当初予算)で横ばいとなっている。政府は20年頃までに、技術革新の推進などにより国内総生産(GDP)を600兆円に増やす目標を掲げているが、最近は日本の科学技術力の低下も懸念されている。

 このため政府は、各省の事業で技術革新を積極的に後押しするため、18年度から3000億円ずつ予算を増やし、20年度には9000億円の上積みを目指す。

 増額分の一部は、内閣府が新たに創設する「科学技術イノベーション官民投資拡大推進費」に充てる。予算を集中配分する重点分野を選び、各省の予算に上乗せする費用で、18年度は〈1〉人工知能(AI)やビッグデータ〈2〉センサーやロボット〈3〉道路などのインフラの維持管理や防災・減災――を重点分野にする方針だ。