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瑠璃の器輝く国際性…正倉院フォーラムに500人 大阪

  • 「緑瑠璃十二曲長坏」について話す西川明彦・宮内庁正倉院事務所長(17日、大阪市中央区で)=尾賀聡撮影
    「緑瑠璃十二曲長坏」について話す西川明彦・宮内庁正倉院事務所長(17日、大阪市中央区で)=尾賀聡撮影

「緑瑠璃十二曲長坏」について話す西川明彦・宮内庁正倉院事務所長(17日、大阪市中央区で)=尾賀聡撮影

 第69回正倉院展(10月28日~11月13日、奈良国立博物館)の見どころを紹介する「正倉院フォーラム大阪」(主催・読売新聞社、読売テレビ、後援・同博物館)が17日、大阪市中央区の松下IMPホールで開かれ、約500人が参加した。

 西川明彦・宮内庁正倉院事務所長が、約9000件ある正倉院宝物の中で、輸入品は400件程度とみられることを説明。今回出展される58件のうち、ガラスの器「緑瑠璃十二曲長坏みどりるりのじゅうにきょくちょうはい」について、「デザインのルーツは西アジアで、作られたのは中国と考えられる」とその国際性を指摘した。

 続いて西川所長と、正倉院宝物の復元に取り組む小林泰弘・京都美術工芸大教授が対談。「模造品の制作は当時の技法や道具、素材を知るために役立つ」とその意義を強調し、破損したハープの宝物「漆槽箜篌うるしそうのくご」と明治時代に作られた模造品が、今年は一緒に展示されることも紹介した。

 溝口烈・読売新聞大阪本社社長は「天平文化の粋を伝える宝物がそろっている。多くの方に正倉院展を見に来てほしい」とあいさつ。夫婦で参加した大津市の警備員濃野仁さん(67)は「緑瑠璃十二曲長坏の緑色とチューリップのような模様が非常にきれいで、目に焼き付いた」と話し、開幕を心待ちにしていた。