食を通じウガンダを知る

 食を通じて様々さまざまな国を知る「ランチトリップ」という活動があります。各国かっこくかかわりのある人を「ガイド」としてまねいて話を聞き、その国の料理りょうりを食べる時間は、飛行機ひこうきに見立てて「~便びん」と名付なづけられています。“ウガンダ便”を体験たいけん取材しゅざいしました。

「ランチトリップ」体験

  • アフリカンプリントのカラフルな布を使ったバッグ
    アフリカンプリントのカラフルな布を使ったバッグ

 わたしたちが参加さんかしたのは、先月、都内のアフリカ料理店で行われた活動です。アフリカのぬのを使ったバッグや旅行グッズを制作せいさく販売はんばいする会社経営けいえいたずさわっている仲本千津なかもとちづさん(33)をガイドにまねき、「アフリカンプリントにせられて」と題して行われました。

 仲本さんは、「アフリカというと、日本では貧困ひんこん紛争ふんそうといったネガティブなイメージがあるが、それだけではないとつたえたい」と言います。そして、ウガンダのにぎやかな市場や湖でのりょうの様子、10~20代の若者わかものが国の人口の大半をめることなどを、写真と共に紹介しょうかい。仲本さんが現地げんち工房こうぼうを開き、シングルマザーがはたらく場所を作っていることを話してくれました。そうすることで、雇用こようを生み出すだけでなく、ウガンダの女性じょせいに「技術力ぎじゅつりょくを向上させ、仕事にほこりを持ってほしい」と思っているそうです。

  • 甘くないバナナなどを使ったウガンダ料理
    甘くないバナナなどを使ったウガンダ料理

 その後、ウガンダやアフリカの料理を味わいました。メニューは、イモのような食感しょっかんあまくないバナナに、トマトやピーナツで作ったソースをかけて食べる「マトケ」や、とりの手羽先の炭火焼すみびやきなど。とてもおいしくて、ウガンダに対するイメージが「食のゆたかな国」へとわりました。食後は、アフリカンプリントの布を使って作りたい旅行グッズを考え、発表するワークショップも行いました。

 ランチトリップは、米国に留学経験りゅうがくけいけんのある松沢亜美まつざわあみさんと、友人の畠田那穂はたけだなほさん、長谷川恭子はせがわきょうこさんという30代の女性3人が、10年前に始めた取り組みです。松沢さんが米シリコンバレーにいたとき、近所で、ターバンをいていた人がイスラム教徒きょうと間違まちがわれてころされる事件じけんが起きました。そこで「あやまった理解りかい偏見へんけんをなくしたい」と思ったのが、ランチトリップを始めるきっかけだったそうです。

 当初とうしょは、行ったことのある国について少人数で話し合うことから始めましたが、今では大使館や企業きぎょうなどと協力きょうりょくして行うこともあり、ラオスなど海外でも開催かいさい。昨年100便を達成たっせいし、今年8月にはNPO法人ほうじんになりました。現在げんざいは、月に1回程度ていど、都内や横浜よこはま市内の保育園ほいくえんでも活動しています。

 「食を楽しみながら偏見をなくし、世界をきになってくれたらうれしい。新しい感覚で学べる場としてわかい人もいろんなことを考えるきっかけになれば」と松沢さん。これからさらにランチトリップのを広げていきたいと話していました。

 今回参加して、ウガンダは自然しぜん豊かで活気にあふれた国だと知りました。そして、きちんとした知識ちしきを持ち、多くの人と意見を交わすことが、偏見を生み出さないために大切だということを実感しました。

 (高1・中村宏香なかむらひろか、中2・野部芙香のべふうか、中1・田中優衣たなかゆい、小6・飯島いいじまひかる記者、撮影さつえい若杉和希わかすぎかずき