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タカマツ、オグシオ…実は異色!バドミントンの愛称

メディア局編集部
  • リオ五輪・バトミントン女子ダブルス決勝で、デンマークペアを破り金メダルを勝ち取った松友美佐紀(奥)、高橋礼華組(2016年8月18日、三浦邦彦撮影)
    リオ五輪・バトミントン女子ダブルス決勝で、デンマークペアを破り金メダルを勝ち取った松友美佐紀(奥)、高橋礼華組(2016年8月18日、三浦邦彦撮影)

 「韋駄天(いだてん)スプリンターズ」という言葉をご存じだろうか。陸上日本男子ナショナルリレーチームの愛称で、日本陸連が2014年に公募によって決めた。桐生祥秀、山県亮太らを抱えて、リオデジャネイロ五輪の男子4×100メートルリレーでは、メダルを狙えるとの期待もあったのだろう。実際、日本男子チームは銀メダルを獲得した。しかし、その時の報道で「韋駄天スプリンターズ」が連呼されたかといえば、そんなことはなかった。歴史的快挙が、なじみの薄い造語を吹き飛ばしてしまった形だ。ちなみに、女子リレーチームの愛称は「椿(つばき)スプリンターズ」という。

 

 ナショナルチームの愛称の先駆けとされるのが、1972年札幌五輪のジャンプ70メートル級で、日本勢が表彰台を独占した時に命名された「日の丸飛行隊」だ。2004年からはサッカー女子日本代表が「なでしこジャパン」と呼ばれるようになり、「なでしこ」がW杯を制するなど活躍を見せると、日本代表に愛称をつけることがブームになった。

 「スマイルジャパン=アイスホッケー女子日本代表」「さくらジャパン=ホッケー女子日本代表」「おりひめジャパン=ハンドボール女子日本代表」「龍神NIPPON=バレーボール全日本男子」…。

 ほかにもいっぱいある。競技を想像できない名称もあれば、失礼ながら、名前負けしている競技も少なからずある。

 バドミントン界はどうなのだろう。

 リオ五輪では、女子ダブルスで金、女子シングルスで銅を獲得した。9月25日に終了した国際大会のヨネックスオープンでは、6日間で2万9030人の動員を記録した。これは前年より4010人も多い。半年ほど前に起きた男子選手の違法賭博騒動を乗り越え、いまや、最も勢いがある競技のひとつといえるだろう。

 さて、正解は、愛称なし。

 最大の理由は五輪に団体戦がないことだろうが、活躍が目立ったダブルスの選手にニックネームがすでにあったことも、要因のひとつとして考えられる。2008年北京五輪の「オグシオ=小椋久美子、潮田玲子」「スエマエ=末綱聡子、前田美順」、2012年ロンドン五輪の「フジカキ=藤井瑞希、垣岩令佳」、そして、リオ五輪の「タカマツ=高橋礼華、松友美佐紀」。他競技で愛称をつけるのが盛んなころ、バドミントン界は、実力を伴った個々のニックネームをすでに備えていたのだ。

 日本バドミントン協会に確認すると、「愛称を作ろうという議論が出てこない。今後もつける予定はない」とのことだった。バドミントン界が「ジャパン」としての団結力がないわけではなく、たとえば、リオ五輪前には代表選手7人をそろえたポスターを作っている。ただ、メインの文言は「バドミントン・ジャパン」で味も素っ気もない。ロンドン五輪の時も同じようなものだったそうで、「今後も基本的には『バドミントン』をそのまま使う方針」だそうだ。姿勢がぶれていない。足が地についている。

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