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Tasty Japanの早送り動画レシピが人気なわけ

読売新聞専門委員 東一真
  • Tasty Japan/【おもてなしに】4種の寿司ドーナツ
    Tasty Japan/【おもてなしに】4種の寿司ドーナツ

 弊社がこのYOL(ヨミウリ・オンライン)というニュース・サイトを運用している手前、他社のコンテンツを褒めるのは気が引けるが、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムにある「Tasty Japan」という動画コンテンツが人気だ。

 これはレシピ動画だが、調理の様子を早送りにして40秒から1分程度にまとめて見せる。調理の仕方がとても手軽に、短時間で分かり、しかも動画を見ているだけで食べたくなってくる。いわゆる「シズル感」満載だ。

 もともとは本社である米国のニュース・エンタメサイトBuzzFeed(バズフィード)が2015年8月にTastyを始めた。フェイスブックのTastyのフォロワー数は7450万人を超える大ヒットになった。日本法人であるBuzzFeed Japanが、日本の料理を主に扱う「Tasty Japan」を今年8月1日にスタートした。日本版でもすでに145万人を超えるフォロワーを抱える。

 最近ではフェイスブックで流れてくるTasty Japanの動画を見て、晩ご飯のメニューを考える人も多いという。

 Tastyの動画は、単に調理を早送りで見せているだけに見えるが、スタートの際にはかなりの試行錯誤を繰り返し、様々な工夫を盛り込んだようだ。

 「どんなアングルで撮影したらいいのか。早送りのスピードや動画の長さはどのくらいが適当か。何百回もテストを重ねて、最終的に今の形になりました。調理者が調理するときに見るような上からアングルで、40秒から1分で終わる動画にしたのです」(BuzzFeed Japanの上野正博CEO、社長)

 Tasty Japanの動画は東京とハリウッドのスタジオで、日本人スタッフが製作。1日1本程度の頻度で更新している。

 最近のヒット作は、ドーナッツ形のお寿司(すし)。フェイスブックで約800万回、インスタグラムでは33万回以上再生されている。書き込みを読むと、日本人よりも、外国人が見ているらしく、英語やその他言語が多い。


Tasty Japan/【おもてなしに】4種の寿司ドーナツ

 このほど来日したBuzzFeed創業者兼CEOのジョナ・ペレッティ氏は、「世界に日本料理が好きな人は多いので、Tasty Japanのスタートに喜んだと思う。Tastyは、世界全体で毎月4億人の人にリーチしている。Tasty Japanは世界全体のTastyを強力に後押しするだろう」と期待をこめた。

 同様の早送りの動画レシピを製作する動きも広がっている。永谷園はフェイスブックやユーチューブ上で、自社製品を使った早送りの動画レシピを8月から公開し始めている。もしかしたら、ネット上のレシピのスタンダートになるかもしれません。

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