劉氏の死去、火葬も散骨も一切伝えず…中国政府

 【北京=竹腰雅彦、香港=幸内康】中国政府は、ノーベル平和賞受賞者の民主活動家、劉暁波リウシャオボー氏の死去を巡り、国内で厳重な報道統制を敷いた。

 13日の死亡から15日の火葬、散骨まで、事実上、一切を国民に伝えない強硬対応を貫いた。

 中国メディアが16日までに劉氏について報じたのは、国営新華社通信が海外用に発信する英語版の記事のみ。中国外務省は、ネットで公開する定例記者会見の質疑応答に、直近の会見で大部分を占めた劉氏に関する内容を載せていない。

 一方、香港の人権団体「中国人権民主化運動ニュースセンター」は16日、劉氏の親族の話として、中国当局が、劉氏が服役中に残した原稿などの遺品を妻の劉霞リウシアさんに渡すことを拒んでいると伝えた。遺品の中には文学評論や散文、詩、読み終えた本の評価などもあり、劉霞さん側は、引き渡しを求め争っているとしている。当局はこれらに劉氏の政治的メッセージが含まれている可能性があるとして、警戒しているとみられる。