開き直り発言頻発、国連で米孤立…協調より主張

  • 15日、ニューヨークの国連本部で、パレスチナ自治政府の国連大使による演説を聞かず議場を去るヘイリー氏=AP
    15日、ニューヨークの国連本部で、パレスチナ自治政府の国連大使による演説を聞かず議場を去るヘイリー氏=AP

 【ニューヨーク=橋本潤也】多国間交渉の舞台である国連で、米国が各国との協調より自らの主張を優先して孤立する場面が増えている。

 「親イスラエル」「反イラン」の方針を掲げるトランプ政権は、自国中心的で、開き直ったような発言も多い。本来は調整の場であるはずの安全保障理事会での合意形成も難しくしている。

 国連安保理は15日、パレスチナ自治区ガザで在イスラエル米大使館のエルサレム移転に抗議するデモ隊にイスラエル軍が発砲し、多数の死傷者が出たことを受け、緊急会合を開いた。各国からは市民に発砲したイスラエル軍を非難する声が相次いだ。だが、米国のヘイリー国連大使は「米国民を代表し、安全保障理事会で、建国70年の偉業を達成したイスラエルの友人たちをたたえたい」と述べ、演説を締めくくった。

 ヘイリー氏は「きょうの会合の目的は中東での暴力だ」とも指摘。イランや、その支援を受けるイスラム主義組織ハマスが地域を不安定化させているとして、「米大使館の移転決定前から、ハマスが暴力を扇動し続けてきたことを思い出してほしい」とまくし立てた。会合冒頭の犠牲者への黙とうに参加せず、終盤のパレスチナ自治政府の国連大使の演説にあわせて議場を立ち去った。

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2018年5月17日09:23 Copyright © The Yomiuri Shimbun

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