ベントン代表「スマホの次が重要」

 読売新聞社とハーバード大ジャーナリズム研究所「ニーマン・ラボ」の提携で、最先端のメディア事情を伝えるニーマン・ラボ発行のニュースレターの日本語版「ハーバード ジャーナリズム報告」がヨミウリ・オンライン(YOL)でスタートした。ニーマン・ラボのジョシュア・ベントン代表(41)に米メディアの展望を聞いた。(ニューヨーク支局 吉池亮)

メディアの未来 ともに考える

  • 「ニーマン・ラボ」が拠点とする、ハーバード大の「ウォルター・リップマン・ハウス」(マサチューセッツ州ケンブリッジで)
    「ニーマン・ラボ」が拠点とする、ハーバード大の「ウォルター・リップマン・ハウス」(マサチューセッツ州ケンブリッジで)

――現在、注目している米メディアの最新の潮流は。

 「米国では、テレビや新聞に取って代わり、人々がニュースを得るためのツールの主役となったスマートフォンが早くも『つまらないものだ』と飽きられていることだ。多くのメディアはスマホに合わせたニュース配信に力を注いできたが、これからはスマホの次に来るものが何かをいち早く探り当てることが非常に重要なテーマになるだろう」

 ――スマホに取って代わる有力な候補は何か。

 「VR(仮想現実)や現実空間にコンピューター映像を重ね合わせるAR(拡張現実)の技術はどんどん進んでいる。あるいは、話しかけるだけで操作できる人工知能(AI)内蔵のスピーカーにも可能性がありそうだ。いずれにせよ、ここ数年でメディアは更に大きな変化を余儀なくされると思う」

 ――ニーマン・ラボ発行のニュースレターがYOLで日本語で読めるようになった。日本の読者には何を伝えたいか。

 「日本は新技術を生み出すことにかけては世界屈指の存在だ。私たちが取り上げる最先端のメディア事情のリポートを日本の皆さんに読んでもらえることはこの上なく光栄なこと。今後は、日本発の情報もどんどん取り上げることで、ともにメディアの未来について考えていければと願っている」

  • 「ニーマン・ラボ」のジョシュア・ベントン代表(マサチューセッツ州ケンブリッジで)
    「ニーマン・ラボ」のジョシュア・ベントン代表(マサチューセッツ州ケンブリッジで)
2017年10月20日11:01 Copyright © The Yomiuri Shimbun